有名な「モン・ブラン」もヒマラヤの「ダウラギリ」も漢字で書けば「白山」である。
「日本百名山」を著した深田久弥氏はその中で、「古くから富士山・立山・白山は日本三名山と呼ばれていた」と書き、「白山ほど、威あってしかも優しい姿の山は稀だろう」と氏の故郷の名山を絶賛している。
そしてこの山は、私が黒百合を見た初めての山で、南竜ヶ馬場に登り詰める手前で見つけたときの興奮は今でも覚えている。
だから、降りてくる登山者に向かって次々に「その先に黒百合が咲いていますよ」と教えながらすれ違ったのだが、実はもっと上には群落があり、降りてくる登山者は今の今まで黒百合の群落を見ながら降りてきたのだった。・・・・***
「君の名は」は、一つ上の世代以上の方の共通の記念碑だが、その映画の第二部の主題歌「黒百合の歌」の ♪黒百合は恋の花~ は、我々の世代なら誰もが歌えるほど流行ったもので、そんなことも初見当時の感動の裏にはあったのかもしれない。 この懐かしさに突き動かされて庭に植えた黒百合が開花したが、嬉しいことは嬉しいが、当時の感動からは遠く及ばず、植えたことを少し後悔している。
兼六園前で購入した「黒百合を描いた九谷」を使いながら若かった頃を懐かしむほうが正解だったのかもしれない。
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