要約すれば、ニホンタンポポは、セイヨウタンポポのように1年中花があるわけでなく、さらに、自家受粉では種が出来ず、故に近くに仲間がいてハチやチョウが来てくれる必要がある。だからといって、増えにくくはあるが減ることはないわけで、人間が生息地を開発した結果がもたらした現象と指摘している。
そんな天然記念物的なニホンタンポポの群生地が家のすぐ近くに広がっている。
歩道の緑地帯の街路樹の木の下で、何の変哲も無い場所である。
これは、群生しているのが珍しいのではなく、ニホンタンポポは群生するもので、人間がやたらに開発さえしなければ、セイヨウタンポポが入ってきても駆逐されたりはしないという、本に書いてあるとおりの証拠でもある。
現にいくらかは花の下の「外総苞片」が反り返ったセイヨウタンポポだった。
四国や九州辺りでは、タンポポの花は白い(シロバナタンポポ)というのが常識らしい(と、この本には書いてある)が、この地では圧倒的に黄色であり白色は珍しい。ただ、明日香にはシロバナタンポポの群生地があるようだ。
近所の歩道がニホンタンポポの群生地であるのを確認してから、少しナショナリスト的な高揚感を覚えた。
同時に、「フランスではタンポポのサラドを食べないと春が来たような気がしないという」という文を読んでは真似をしたくなるエセナショナリストである。
※ニホンタンポポはカンサイタンポポ、カントウタンポポ等20種以上もあり「四季の野草」(山と渓谷社)に詳しいが、実際には見分けがつきにくい。とはいえ、写真のとおりゆっくり見ると個性豊かなのが判る。
主治医から「中性脂肪が増加している、減らすために一日30分程度歩くように。」と指示があり、散歩を心がけているが寒かったり、雨が降ったりと思うようにできていない。(もっともサボル口実ではあるが。)それでも週3~5日程度は何とかこなしている。その散歩コースにタンポポが咲いているのに気づいてはいたが、黄色のものばかりで白い花は見た記憶がない。もっともセイヨウタンポポが一年中咲いていることも知らなかったので、注意が足りないのでしょう。
返信削除ものの本には四国辺りでは白い花が常識的と書いてあるそうですが子供のころに白いタンポポを見た記憶がないと言ううよりも興味も関心もなく、いつのころからかタンポポは黄色とインプットされていたのかも・・・
茅渟の海さんには四国のシロバナタンポポのことをお聞きしたかったのです。「関心を払っていなかった」というのがよく判ります。私もシロバナは最近まで知りませんでした。
返信削除現代社会の都市サラリーマンというのは心身ともに不健康な存在形態であることを当事者であった頃は気がつきませんでしたよね。
今は本当に狭い範囲でしか生活をしていませんが「ブログのテーマになりそうな季節の変化は無いかな?」と考えることで自然の「偉さ」が少しずつ見えるようになりつつあります。
今日は今にも雨が降りそうな天気だったので割りと早足で散歩コースをタンポポを探しながら出来れば白いタンポポが見つけられないかと地面を歩きましたが、白いタンポポはおろか殆ど全てのタンポポは写真右上の地面から直ぐ花を咲かせているものばかりでしたが、一株だけ左上の写真と同じものを見つけることができました。
返信削除ただ環境の違いかどうか判断はつきませんが、花そのものの色はくすんだような色で花の形も写真のように丸くなく貧弱な感じがしたので種類が違うのかもしれません。
とにかく一度だけで諦めることなくコースを変えながら白いタンポポを探してみます。
書籍というものも当てにならないもので、講談社+α文庫の「週末のナチュラリスト」には「西日本の主流は白いタンポポ」という中見出しまであるので「それはないやろ」と突っ込みを入れたくなります。
返信削除まあ、白いタンポポを見つけたからと言って「それがどうした」と言うだけですが、それでも一寸した感動が沸き起こります。茅渟の海さんの発見レポートを期待しております。
花の底というか裏というか・・花を包んでいる緑の部分が反り返っているのがセイヨウタンポポで、反り返っていないのが貴重なニホンタンポポです。各地の様子についてコメント戴けたら幸いです。
返信削除5月25日にお会いした茅渟の海さんが、携帯の画像でシロバナタンポポの群生を見せてくれた。堺のいたすけ古墳の散歩道とのこと。このブログとコメントの話を妹さんにしたところ「そんなの近所にあるやないの」と教えてくれたらしい。妹さんありがとう。
返信削除