だが、集団でやってくると、ギャーギャーとその悪声がうっとうしく、電線からボタボタとお土産を置いていくのに些か閉口する。
しかし、ここまでは世間話の範囲。
夏の終わりから秋になると、あちこちの駅前辺りの街路樹に「塒(ねぐら)を作って大騒動が勃発。テレビでもニュースどころか特集番組になる。
以前、枚方に通勤していた頃、枚方市駅前の市役所周辺の街路樹がそうなった。文字どおり雨あられの糞でさすがに歩けない。市役所もテレビで紹介されていたような各種対策を試したようだが決め手を欠き、通勤者が通る間中大きな木槌でひっきりなしに楠の木を叩いて廻っていた。ゴ~ンと叩けばバサバサバサと飛び立ち、しばらくすると帰ってくるというイタチゴッコだったが、通勤者はその間に抜ければいい訳で、近隣の居住者は遅くまでの鳴き声や大量の糞とその臭いに悩まされていただろうが、通勤者はまあ「笑い話」で済んでいた。(今はどうなっているのだろう???)
そんな公害鳥だが、遠い昔覚えた『桑畑』という歌に「♪ ムクドリよ高く舞いこの喜び告げてくれ」という歌詞があったためか、何か憎めない奴でもある。この歌を教えてくれた友人は今福島原発に近い町(茨城県)に住んでいる。
「桑畑」の歌。50年前発行の、ともしびの歌集「うたの世界」を取り出しました。「飛ぶ鳥さえなじんでいたら・・」の歌詞は何となく記憶に残っていますが情けないことに歌は思い出せません。同じ歌集にサトウハチロー作詞の「もずが枯れ木で」の歌詞「・・コットン水車も廻ってる・・」もなんとなく歌った記憶が有りますが後は全く思い出せません。
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