備後国風土記逸文に「蘇民将来」の話がある。
🔳 「吾(あ)は速須佐能雄(はやすさのを)の神なり。後の世に疫気(えやみ)あらば、汝(いまし)、蘇民将来(そみんしょうらい)の子孫(うみのこ)と云ひて、茅の輪を以て腰に着けて在る人は免れなむ」と詔りたまひき。🔳
これが夏越の大祓の茅の輪くぐりの起源ともいわれているが、「腰に着ける」から「大きな輪をくぐる」への変化の理由はよくは知らない。
6月27日には「茅(ちがや)に強力な霊力があるとするのは古く中国の江南道教(茅山道教)経典『抱朴子』にある」と書いたが、その思想が日本の神社の注連縄(しめなわ)に、そして大祓の大事な行事を荘厳する茅の輪に発展したのではないだろうか。
なお、上記に引用した文の前に、「茅の輪を腰に着けた蘇民将来の女子一人を除いて皆ことごとく殺し滅ぼしき」とあるから、スサノオ、けっこう恐ろしい。
吉備か出雲の支族がアマテラス軍に敗れた記憶が投影されているのだろうか。

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