「積雪の世界記録はどこであったか」は有名なクイズの問題で、世界中には信じられないような最低気温の記録がある中で、積雪は滋賀の伊吹山山岳測候所が1927年2月14日に記録した11メートル82センチが今も世界記録を保持している。
私は主に大阪南部や奈良近郊で過ごしてきたので、本州の中でも最も雪の経験が乏しいから積雪には縁遠い。
さて、積雪は密度と湿り具合で差が大きくなるが、積雪の分類は、新雪、こしまり雪、しまり雪、ざらめ雪、こしもざらめ雪、しもざらめ雪などと分類されている。
これらは若い頃東京は大手町で気象庁の隣にいたことから、当時の岡林一夫全気象委員長から贈呈をしてもらった「日本列島の四季」で知った事柄である。
この夏は「命の危険がある」「列島沸騰」と騒がれたのに、年末年始休暇を前に「今冬は積雪に注意」が呼びかけられている。
一見「地球温暖化」説を否定しているように見えるが、日本列島の豪雪は日本海の海水温が高いことが原因で、ずばり、「地球温暖化が豪雪をもたらしている」というのも言葉遊び的には面白い。
伊吹山に戻ると、琵琶湖は梅雨と台風と雪によって1年中まんべんなく貯水できるすごい湖と言える。
関西の笑い話に、滋賀県民が京都や大阪の府民と喧嘩をすると「琵琶湖の水止めたろか」という殺し文句を言うというのがあるが、琵琶湖の水を止めると滋賀県が水没する。
奈良県民は大阪府民に「大和川止めたろか」とは言わないが、それはほんとうに奈良盆地で洪水(溢水)の発生した経験があるからである。吉野以南の紀伊山地を除く奈良県北部の雨水はほんとうに大和川の亀の瀬1本で排水されている。ちょっと奇跡的である。
0 件のコメント:
コメントを投稿