奈良県の県庁所在地奈良市は奈良県の北端に位置しており、鉄道で北へ40分ほどで京都駅に着くし西へ40分~50ほどで大阪難波駅や大阪駅に着く。
奈良県の南半分ほどは紀伊山地で、その中には全国で一番面積の広い十津川村がある。
そういうところから私などは、奈良県を南へ南へ向かうのは未開の山奥へ分け入るイメージがあったが、実際に車で走ってみると、十津川の風屋ダムから先は徐々に平地に向かい、先入観との違いを実感というか、考えを改めたことがある。
もうお分かりだろうが、北山村は歴史ある林業の村であり、伐採された材木は筏に組まれ、和歌山は新宮へ運ばれていたのだ。
筏師たちは奈良県の北部平地の街には行かなくても、和歌山南紀の街では遊びもしたし買い物もしたことだろう。
和歌山県北山村は人文地理の模範問題のような村である。
その北山村の特産品に邪祓(じゃばら)がある。柚子と他の柑橘類との自然交雑種らしいが、強烈な酸っぱさが人気の上に「花粉症に効く」とかで人気がある。後日の当て字だろうが邪祓という当て字もよい。
さて、孫の夏ちゃんが花柚子を温州ミカンのように食べるのが好きだということはこれまでも書いてきた。
そんなこともあり今般、じゃばらの小さな小さな若木を見つけたので庭に植えてみた。
先に植えていたカリカンサス(クロバナロウバイ)の西日除けのつもりだから、実の収穫はあてにしていない。それに実がなるようになるのは相当先のことでその頃私自身収穫作業に耐えられるかどうかわからない。
しかしこういう長いスパンで未来を想像すると日頃の悩みが小さくなっていい。そういう意味でも「邪祓」の字はいい。
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