2024年12月9日月曜日

緊急事態の悪夢


    今朝未明首相は次のとおり『緊急事態』を宣言し次の内容の政令を発すると公表した。
 我が国の情報機関は某国が我が国に内乱を企てているとの情報を得た。
 どういう情報であるかは秘密保護法の特定秘密であるので開示できない。。
 某国は第二次世界大戦時の仕返しだと決定したので、過去に日本軍がしたとおり、男は殺され女は凌辱されることになる。
 よって今後の政治は首相が任命した緊急事態会議(戒厳司令部)が執行する。
 国民は何人もこの措置に従わなければならない。
 某国と内通する議員が存在する議会は解散する。
 誤った情報を提供する恐れのある新聞、テレビ、ネット等の発信はこれを禁止する。
 緊急事態会議の発表する情報に異議を申し立てるものは某国のスパイとして令状なしで逮捕・処罰される。
 そのために警察内に特別高等警察を置く。
 首相官邸、国会議事堂周辺は自衛隊により道路を封鎖する。
 集会、デモ、夜間外出、誤った情報の発言は全て逮捕・処罰の対象とする。
 それらは自衛隊憲兵隊及び特高警察によって治安維持され、両者には制限なしの武器の使用を許可する。

 韓国の戒厳令のニュースの後、そんな悪夢を見た。
 たまたまだろうが、その日、テレビで香港の雨傘運動が弾圧されたときの映像(アナザーストーリーズ)もあった。
 12月8日は太平洋戦争(対米英戦)開戦の日。悪夢の最後には召集令状(赤紙)も私に届いたが、考えれば悪夢の中の私は若かった。
 
 憲法を改悪して緊急事態条項を挿入せよという政党や議員がいる。
 自民党、維新の会、国民民主党はそう主張している。
 緊急事態には自衛隊が市民に対して銃口を向ける。韓国のニュースはそれをはっきりと映していた。 
 写真は、2012年4月27日決定の自民党憲法改正草案の一部で、緊急事態条項が新設されている。

1 件のコメント:

  1. 日本国憲法には戒厳令の規定がない。素晴らしいことだ。それを「緊急事態条項」という名前で加えようとする政党がある。憲法改悪は許してはならない。

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