テレビは2日朝から「今日から紙の保険証は発行されない」「マイナ保険証で患者も便利になるし診療や薬剤関係の質が向上する」とまるで同じ原稿ではないかと思われるようなアナウンスを繰り返していた。
そして私はこの日、この地域の中核を担う公立の総合病院に定期の受診に行った。
ここの病院のシステムでは、診察券を機械に入れたのち、その月初めての受診の場合はすぐ横のカウンターで保険証の確認をするというものであったが、私のすぐ前の方が「マイナ保険証です」「紙の保険証は持ってきませんでした」と言っているのに対して、病院側が「対応する機械がまだ入っていないのでこれからは紙の保険証も持ってきてください」と応答していて、心の中で大いに笑った。公立の大きな病院である。
病院の対応を笑ったのではない。このような現実と乖離した政権を笑ったのだ。
そもそもマイナンバーカードの取得をするかどうかは個人の自由とされている。にもかかわらず保険証を一本化するのは、個人を誘導もしくは脅してマイナカードを強制するものだ。G7の中でもこんなことをしている国はない。
例えばネットの世界では「パスワードは適宜変更せよ」「いろんなパスワードを使い分けせよ」というのが原則で「個人情報は集中せずに分散せよ」が鉄則なのである。
こんなに個人情報が詰まったカードを携帯して出し入れするというのは狂気の沙汰だと私は思う。QRコードなどを盗撮されたら一巻の終わりである。言っておくが、事件は必ず発生する。
病院の待合室で座っていると私よりも高齢と思われる方々が多い。私は本気でマイナカード情報読み取り詐欺の頻発を想像する。再度いうが、事件は必ず発生する。
日本の国民皆保険制度は世界でも上位に位置するが、黙っていても保険証が届くというシステムがそれを支えている。
仕方なく政府は、マイナ保険証を申請していない人には「資格確認書」を交付するといってる。医院の機械のトラブルには保険証の画面をダウンロードした「画面」を見せればいいという。
馬鹿じゃないかと思う。普通に元通りの保険証を交付しておればよいだけのことである。
このシステム導入と新しい機器に群がって大儲けしている奴らの大笑いの声が聞こえてこないなら、耳が悪いのではなく、半分ぐらい洗脳されていないだろうか。
とまれ、マイナ保険証の紐づけの廃止は手続きすればできる。マイナポイントは返さなくてもよい。
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