2021年12月29日水曜日

定数削減は高くつく

   小選挙区制が議会制民主主義にとって障害物となっていることはこれまでに述べた。

 マスコミを利用して嘘八百に近いキャッチコピーで支持を集めてきた維新の会が2月の大阪府議会で議員定数を88から79に1割削減する条例改正案を強行しようとしている。

 1人区は現行の31から36に、全体の7割が1人区という小選挙区制の弊害を拡大するものだ。選挙区による選挙権の格差は現行の2.15倍から2.19倍に拡大する。

 以前に書いたが、〇〇区の意見が一人(1政党)の意見であるというのは虚構である。であれば、現行の定数88のままでも合区をして31選挙区にすれば、一票の格差は1.95倍に縮小できる。当面の共産党の対案である。

 民主主義を馬鹿にする維新が、例の何かの一つ覚えの「身を切る・・」と言って定数削減を図るのは、維新の党利党略以外の何ものでもない。

 莫大な政党助成金にはだんまりを決め込んでの維新の党略を許すなら、戦後民主主義を9議席のために売り渡すことになる。

 大阪府議会定数削減案に反対してほしい。

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