2021年12月21日火曜日

健気なハナ〇〇

   「こんな寒波の中でも働いている健気なミツバチがいた」と言って妻が捕まえて持って帰ってきた。

 しかし残念ながらこれはミツバチではない。
 もしかしたらクマバチを小さくしたハナバチかもしれないが、シルエットからするとハチ目ではなく、アブつまりハエ目と思われた。

 スマホで撮った写真を拡大したら、触角はないし、ギョロギョロ目玉はハエのそれである。
 せっかく「健気なミツバチ」と思っていたのが妻はがっかりしているが、一見したところではハナバチそっくりさんだからまあまあ仕方がない。

 それに、ハチでなくハエでがっかりすることはない。ハエ目といってもアブであるし立派なハナアブである。ハナアブだって冬空に健気でないか。

1 件のコメント:

  1.  ハナアブがマルハナバチにそっくりで「ハチの威を借るハエ」であることは有名だが、そのために大切なことはホバリング(空中停止)である。22日の朝日新聞に高校生・高専生科学技術チャレンジの研究概要が掲載されたが、文科大臣賞が「ハナアブのホバリングのメカニズム」というのはこのブログにとって偶然で驚きだった。ハチドリやクマバチは羽を地面と水平に羽ばたかせてホバリングするが、ハナアブは前進でもホバリングでも羽ばたきが前方斜め下方向に約20度傾いている。それでもそれらが可能なのは、羽の付け根近くについている10分の1ほどの「翅基片(しきへん)」という第2の羽があり、メインの羽が前方斜め下に15度、翅基片が65度のときに上向きの力が生まれる」というのが研究結果だ。「この仕組みを使えば、小さくて機敏なドローンを作れるかも」と付記されている。同じハナアブを見ても昔昆虫採取おじさんとはえらい違いだと感心した。

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