2021年12月31日金曜日

歴史が証明する

   一年の政治の感想めいたことを一言でピックアップするのは難しいけれど、あえて言えば「歴史が証明する」にさせていただく。
 総選挙の野党共闘に対する反共攻撃のことである。

 野党共闘は自民党の幹事長や有力議員を落選させるなど大きな効果を発揮した。それを自民党の議員が振り返ってみて「厳しい選挙であった。敵失による辛勝だった」と述べた。「敵失」というのは連合吉野会長の反共、反野党共闘「口撃」で、それに動揺した野党共闘側の一部の日和見だった。

 「口撃」の中身は古臭い印象操作であった。地方自治体の野党共闘選挙で昔から「〇〇が勝ったら県庁に赤旗が立つ」と「口撃」されたものと同程度のものだった。

 1981年のフランスの大統領選挙を思い出す。左派統一候補のミッテランに対して右派はテレビ討論で執拗に「共産党と組むとソ連になる」的な「口撃」を繰り返し、私はミッテランがどう説明するのかとテレビを観ているとミッテランは「おお、その話は聞き飽きた」と切って捨てた。

 論争としてそれが良い態度なのかどうかは知らないが、クリスチャン(カトリック)とコムニストが「神を信じる者も信じない者も」と統一戦線を組んだフランスのレジスタンス以来の歴史の厚さに、当時の私は感動さえ覚えた。

 日本における企業内労働組合や労務部の代弁者たる御用組合について今さら指摘する必要はないが、いや、やはり繰り返し語るべきなのかもしれない。
 私は大阪総評の実質的な最後の大会で、執行部提案の「エセ労働戦線統一、総評解体」に反対する共同修正案の提案者であった。そして、壇上から「この方針の誤りは歴史が証明するだろう」と締めくくった。

 2021年総選挙では残念ながら、歴史は私の指摘が正しかったことを証明した。
 それでも、リアルパワーは市民と野党の共闘にある。2022年には参議院議員選挙がある。確信は揺るがない。
 ミニコミ紙を早く出したいが体調不完全なのが悔しい。
 ブログをお読みいただきありがとうございます。来年も力を合わせてよい年にしてまいりましょう。

 □ 歳越すやキャッチコピーはカラ元気

4 件のコメント:

  1. 体調不良にもめげずブログ更新されて来られたことに敬意を表します。
    カラ元気でも、ナニ元気でも結構、高齢者パワーで来年もよろしく。

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  2.  ひげ親父さん、コメントありがとうございます。吉田兼好が「死は前よりしも来たらず。かねて後ろに迫れり。」(徒然草)というのを実感した一年でしたが、だからこそ今あるパワーで元気に生きたいと思っています。新しい年には、互いに楽しいブログなどを綴って笑い合いませんか。メッセージの伝え方に気を砕きつつ。

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  3. 今年ほど一年が超スピードで駆け抜けた歳はなかった。時代の要請に満足に答えられない無力ざ、能力の無さをひしひしと感じた。若い時にしっかり勉強しておけば良かったと後悔しきり。何かモヤモヤ感が残る。こんな気持ちの気分転換をと、大晦日ザ・シンフォニーホールジルベスターコンサートでオペラ界のスター歌手の豪華共演を堪能してきました。元気を取り戻せそうです。
    貴殿のブログではいつも励まされてきました。本年もよろしくご指導のほどを!!

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  4.  ケンタさん、昨年でいうと堺のご住職のご奮闘には元気をもらいましたね。その上に、貴方の豪華コンサートのコメント、さらに元気をもらえます。その意気で新しい年を切り開いてまいりましょう。いつも台所を堅実に処理していただき感謝しております。キャッチコピーはカラ元気。

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