その結果、それは住吉に因んで伊勢物語の117段住吉行幸の有名な歌であることが解った。
【われ見ても 久しくなりぬ 住吉の 岸の姫松 幾世経ぬらむ】
そして実際の文字は【吾見天も 久しくなりぬ 春三よし乃 幾しの 姫まつ 幾世 経ぬら無】らしいことを息子と一緒に読んだ。
現代語訳では「私が前回に見てからもずいぶん久しい時が経ったものだが、この住吉の岸辺に生えた姫松はいったいどれくらい長い世(何世代)を生き抜いてきたのだろうか。(このあと神が返歌するが省略)
それならと、これを機会に少しはイメージを近づけられるよう、どちらかというと変体漢文を読むための『古文書・古記録訓読法』という本も買って来た。
そうして、後付けながらも画賛の歌の文字を拾うことができた。
歌の現代文は書店で伊勢物語を立ち読みしたからよくわかった。
今さら古文の読み方を勉強しても・・という気はないことはないが、歳をとってから新しい勉強の分野を広げるのも楽しい。焦らずじっくりと勉強してみたい。
このブログ、碩学の方が読んだならレベルの低さに吹き出されるに違いない。
昨日、能・高砂を観に行きました。その中で、住吉の松の精が「我見ても久しくなりぬ住吉の岸の姫松幾代経ぬらん」と歌い舞うところがありました。
返信削除スノウさん、ご教示ありがとうございます。早速、集英社文庫『馬場あき子の謡曲集』を開きました。確かに「高砂」にありました。正確には「帝が行幸してこう詠まれた・・」と住吉の神が謡われたのですね。
返信削除ということは、この歌は、結構有名な歌ということですね。義父が存命なら得意顔で謡ってくれたことでしょう。 スノウさん、これからもよろしくお教えください。