2021年10月22日金曜日

熟柿

   世の中というのは「痛しかゆし」というか複雑なもので、ぶるっと震える寒気が、昨日までやや青かった柿をいっぺんに赤くしてくれる。

 秋空に輝く柿を風景として楽しんで採らずにおくと、熟した実は小鳥の餌になる。カラスは勿論ヒヨドリも憎いがメジロが突いていると可愛いくて「ひとつふたつはいいか」という気になる。我ながら勝手なものである。

   熟柿は孫の凜ちゃんの大好物で、口の周りをべとべとにして食べてくれる。
 で元に戻って、寒気は柿を熟してくれるが、早速体の弱い凜ちゃんは咳をして洟を出している。暑い季節も大変だが寒い季節は輪をかけて辛い。
 凜ちゃんは療育園に行っている。冬季は体の弱い児どおし風邪のうつしあいのようになる。解ってはいるがみんな大変だ。

   政党党首討論会で自民党岸田総裁は消費税の引き下げに反対したが、「消費税は福祉のため」という大嘘を今も信じている人もいる。掲載した表のとおり、消費税導入以後社会保障は劣化の一途をたどっている。消費税は法人税引き下げの代替財源になっただけだ。

 もういい加減こんな嘘つきの政治はやめさせたい。世の中には障害者と健常者がいるのではない。すでに障害のある人といずれ障害を持つ人がいるだけだ。世にはびこる「今だけ、カネだけ、自分だけ」精神が続いてよいはずがない。


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