世界に誇れる「スゴイ国」なのか、まあまあそこそこ「普通の国」なのか、それとも「相当やばい国」なのか。
現状認識次第では、自助と自己責任で我慢するか、誰がなってもそこそこだろうと冷笑で済ますか、それとも・・・。
「井の中の蛙、大海を知らず」でいいと見て見ないふりをして卑怯に生きるのも人生かも知れないが、Nobody's free until everybody's free (すべての人が自由にならない限り誰も自由にはなれない)と、アメリカ公民権運動の中で唱えられた言葉の尊さに目を瞑りたくはない。
岸田内閣は「新しい資本主義」を打ち出したが、それは何かと尋ねたら「まず成長させたなら”滴り落ちた(トリクルダウンした)”富の分配に配慮する」と言う。それって格差拡大の元凶のアベノミクスの表示替えではないか。こんな「口約」に一喜一憂するのは朝三暮四のお猿さんぐらいだろう。
翌日から期日前投票が始まるから時間はないが、先人は「急がば回れ」とも教えている。
10月10日初版第一刷、本多由紀著『「日本」ってどんな国?』(ちくまプリマー新書)は多種多様な国際比較データで日本の現状と歴史的段階を教えてくれる。
それらが示すものは、「もひとつな日本」などではなく、もっと深刻な「崩壊過程の日本」である。「もう政治になんて期待しない」と言っているうちに、確実にこの国は・・・。
急がば回れ! ムードよりも理知的に選択をしたいと願い皆さんは、是非とも書店へ足を運んでいただきたい。一読しておくべき書籍だと思う。
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