2021年10月21日木曜日

四天王に思う

   2009年のことだが熊本県のあるお寺が新たに四天王像を建立するに際して、朝青龍と白鵬が仏像のモデルになったことがあった。

 私は時々東大寺法華堂を訪れるのだが、そこで思うのは誰がどう見ても四天王のモデルは元々からユーラシアのモンゴロイド系遊牧騎馬民族だったことは間違いない。

 それはきっと、中原(中華の平原)やシルクロードの仏教国において、観世音菩薩などの本尊をガードするイメージは遊牧騎馬民族に勝るものはないというのが常識に属していたのだろう。 

 大阪の四天王寺は奈良の飛鳥寺と並んで我が国最古級の寺院であるが、日本書紀の記述やそもそも「四天王寺」という名前からして、当初の本尊は四天王ではなかったか? それがだんだん他のご本尊のガードマン的な地位に変化したのではなかろうか。

 さてさて、大相撲では圧倒的にモンゴル勢が活躍しているが、大相撲の親方の資格条件が日本国籍だというのは、「大相撲はスポーツであり神事である」という立場の私からしても、些か不公平だと思う。

 最強である事実を認めながらも脇侍とされている四天王と何かダブって見える。
 白鵬の立ち居振る舞いは好きではないが、あれだけの成績に対して一代年寄を贈らない相撲協会もフェアでないと思う。

 逮捕された日大理事もアベ友だった。近頃のこの国ではアンフェアが多すぎる。「弱者」の声に見てみぬふりをして自分だけ「勝ち組」を目指すのが正しい人生だろうか。この総選挙で世の中をもっとクリーンにしたいものだ。
 嘘を嫌いフェアを大事にしたい方は、政権交代に力を貸してほしい。

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