先のいわゆるトコーソーで、維新に「対立候補を立てるぞ」と脅されて、それまでの「住民投票反対」の立場を裏切って住民投票の実施に賛成した公明党に怒った自民党の柳本元大阪市議が、公明党現職の選挙区に無所属で立候補するとして記者会見までセットしていたところ、公明党本部経由自民党本部から強力な圧力がかかって直前に取りやめとなる騒ぎがあった。
公明党が、「そんなことをするなら自公の選挙協力全体解消」まで匂わしたので自民党本部が震えあがったらしい。
自公協力に何の興味もないが、そんなに自公協力が大事なら、どうして公明党はトコーソーで自民党を裏切って維新と組んで住民投票に賛成したのか。
要するに、公明党には何の倫理も理屈もなく、ただただ自党の選挙に有利かどうかだけの打算しかない。(元々自公協力に倫理などないが)
かくして急転直下柳本氏が自民党近畿比例区の上位に登載されるらことになったらしい。田舎芝居のような嫌な話である。
それに引き換え、どこかのテレビ局のアンカーが共産党の志位委員長に、野党共闘で譲ってばかりで、おまけに政権交代しても閣外協力では割に合わないのでないかと尋ねたそうだが、「市民と野党の共通政策で政治を変えていく」のが目標で、大臣に入ったり権力を行使したりしたいわけでないとの回答は、先の大阪場外乱闘芝居の対極にあると思う。
小選挙区に候補者を立てない場合(候補者を降ろした場合)、比例区の訴えをするにもその土地では宣伝カーを使えないなど単純な話でいうと大きなデメリットがあるが、それでも候補者一本化のため自党の候補者撤回で恨みつらみを言わない態度は彼らには想像もつかないことだろう。
17日の共産党山下副委員長の大阪の街頭演説の予告では、大阪9区で大椿ゆう子社民党副党首の支援に入り、それを共産党高槻島本チャンネルで配信予定だという。16日には共産党大阪3区候補者わたなべ結さんが9区の応援に入ったという。マスコミの候補者一本化報道では立民党ばかりが目立つが、大阪でこのように共産党が社民党を推すのも立派だと思う。
かつて大阪府黒田革新知事は「革新の大義に生きん身の構え 私心なければ揺らぐことなし」と詠われ、大阪府民はその黒田さんを当選させた実績がある。
嘘、権力乱用、私利私欲の政治が良くないと思われる皆さんには、どうか市民と野党の共闘にお力添えをお願いしたい。気軽にお知り合いに「市民と野党の共闘いいね」と話してほしい。
動画は、自民党推薦で国会に参考人として意見陳述されたこともある憲法学者小林節さんで、非常に説得力のある見解だと私は思った。
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