私などは現在の正月元日が太陽暦でも太陰暦でも何とも収まらない方が可笑しい。「太陽暦でいく!」というなら立春が元日!節分が大晦日!の方が判りやすいが、グレゴリオさんも罪な人である。
そういう意味では考えようによっては「雨水の直前の朔日」という、いわゆる旧正月の方が判りやすくもある(かもしれない)。
ほとんどのアジアの国では旧正月でお祝いをするし、欧米のキリスト教国ではグレゴリオ暦の正月はクリスマス休暇のツケタシみたいになっている。なかなか日本という国は面白い。
節分や家のならひの唱へ言戌亥の隅にどっさりこと撒く
わが家のルーツは大阪市内だが、「鬼は外」「福は内」をひとしきり唱えた後、北西の隅に「戌亥の隅にどっさりこ」と撒いて扉をガシャンと閉めるというのが「倣い」である。新日本紀行にでも残しておきたいような、風前の灯火のような習慣なのでかえって大事にしている。恵方巻はじわじわと定着しつつある。売る方の宣伝の効果ということもあるが、いわゆる主婦(夫)が堂々と夕食の料理をパスできるというところがミソだと思う。わが家も食品ロス対策に呼応して注文済みである。
ちなみに恵方巻は、大阪の海苔の組合や鮓商組合が古典の中に記述を見つけて古くから宣伝してきたが、私は親の商売柄昭和30年頃から知っていたが、一向に拡がらなかったところ、30年ほど前からコンビニが一役かってから拡がったものである。ついに!というべきか、遠縁の方がコロナで亡くなった。こんな時こそ大声で「鬼(疫病)は外」と叫びたい。明日はイクジイの日であるから孫と一緒に大声で祓うことにする。(写真は予行演習のもの)
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