元総務相・現首相と総務省官僚の接待事件よりも、前代未聞・古今未曾有の謀略による民主主義への挑戦事件の方が社会正義は別にして面白いことは面白い。
さて、リコール運動のそもそもの発端は、wikipediaを引用すると『あいちトリエンナーレ2019において行われた企画展「表現の不自由展・その後」における展示内容やこれに対する公金の支出に対し、あいちトリエンナーレ2019実行委員会会長代理を務めていた名古屋市長の河村たかしや大阪市長の松井一郎、大阪府知事の吉村洋文などの政治家、美容整形外科・高須クリニック医院長の高須克弥、作家の百田尚樹などの右派系論客が大村秀章知事に批判を加えたことを端緒とする。
憲法尊重擁護義務を主たる論拠とする大村に対する右派勢力の反感と、大阪以東での勢力拡張を目論む日本維新の会の政治的思惑が高須と河村にリコール運動実施を決意させた』とwikipediaにある。著名な応援団は、武田邦彦、百田尚樹、竹田恒泰、有本香、小川榮太郎、ケント・ギルバートなど右派の論客と呼ばれる人々だった。
中でも「僕は応援します。賛同しますということです」と新聞テレビで取り上げられたのは、吉村大阪府知事(維新の会の代表)で、1府県の知事が他県の知事のリコールを応援するなど、常軌を逸したものであった。
先の動画では発言者が「高須氏が指示したか、河村氏が指示したか、事務局長の田中氏が指示したか、事務局員である「部下」が勝手に実行したか、リコール反対派が謀略を仕組んだか、5択しかない」と言っているが当然だろう。
そして別掲の朝日新聞だが、上から順にいうと、この前代未聞の不正行為は事務局幹部の名前で広告関連会社に発注された。金額は約474万円だった。事務局幹部は「発注書を返して」と繰り返し求めた。団体の事務局長は日本維新の会衆院愛知5区支部長の辞退届を出した。維新の会はそれを受理した。大阪維新の会の大阪府と大阪市は住民投票で否決された大阪都構想の簡易版ともいえる「一元化条例案」を議会に提出した(市議会には3月4日に提出する)となっている。
この編集局が出したクイズに答えられないなら社会常識テストで落第ということにならないか。犯人は明確である。あとは名簿の提供者、取得先である。そこに関わった者は「事務局がそのように使うとは知らなかった」では済まされない。
先に名前の出た、著作がいっぱいある右派の論客と言われる先生方が、自分の関わった運動で起こった一大疑惑事件の真相すら解明できずに韓国が、中国がと種々宣っておられるのも不思議なものである。
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