2021年2月26日金曜日

不誠実な広報

   山田広報官殿、子どもの口喧嘩には「スマンで済んだら警察はイラン」というセリフがあるが、総務省現役組の処分に見合った給与の自主返納で済んだら、首相は許しても世間は許さない。

 だいたい7万円強の接待を受けても一切の手心を加えなかったとしたら、その薄情、冷酷さに人間性を疑うという批判は勿論ブラックジョーク。

 いや、虎の威でNHKに圧力を加えたり、記者会見で並みいるメディアを黙らせる剛腕はやはり冷酷で、ブラックジョークがブラックでなくなっている。

 この件は、電波を牛耳る総務省と内閣広報官が当事者だから、メディアも中途半端で矛を収めたなら、それは断り切れずに接待を受けたという面々と同レベルになる。そうなれば、公共の倫理を捨てた公務員とジャーナリズムを捨てたメディアは一体で、この国のモラルの崩壊に加担していると指摘されても仕方があるまい。

 民主主義に対する暴挙とはこういうことのための言葉でないかと思われるリコール不正事件も、ことの重大性の割には報道が少ないが、やはり大スポンサーの院長なればこそだろうか。国民注視の山田広報官出席の予算委員会もNHKの中継はなかった。歴史の物差しで現代を見ると、誠実という言葉がこれほど踏みにじられているときはない。

 ともあれ、このような人物に内閣広報官を続投させるなら、日本政府あるいは日本という国が発する広報は信用ならぬ、不誠実なものではないかと世界にとらえられるだろう。大分以前からそうはなってはいるが・・・

 山田広報官は即時辞職させるべきである。政治のモラルが問われている。

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