2021年2月13日土曜日

不耕起農法

   明日はバレンタインデーでチョコレートといえばガーナが連想されるが、先日、観るともなく目がいったテレビ NHKスペシャル「2030未来への分岐点2、飽食の悪夢 水・食料」で、ガーナのカカオのプランテーションが紹介されていた。

 先進国?と同じような大量の除草剤と農薬、大量の肥料で進められてきたその土地はやせ衰えて荒廃していた。土地(土壌)や気候の違いもあるだろうが、それは酷いものだった。それに対して現地の博士の指導で始まったのが不耕起栽培で、除草しない耕さない農法で、農家の労力も減少し、かつ30%増産がなったということだった。

 そんなテレビを観た翌日ぐらいに朝日新聞の「ひと」欄に川口由一さん(81)が紹介されていた。奈良と三重の県境近くの赤目で自然農法・不耕起農業を43年間実践し、「赤目自然農塾」を無償で30年間されてきた。「問題を解決するのでなく、問題を招かない生き方にこそ答えがある」との言葉は深い。

 小諸なる古城のほとり 雲白く遊子(いうし)悲しむ 緑なす繁蔞(はこべ)は萌えず 若草も藉くによしなし しろがねの衾(ふすま)の岡邊 日に溶けて淡雪流る ・・・

 高校生のとき試験にこの詩が虫食いで出題され、「何故こんな問題が国語の試験なのか」と疑問を抱いたが、長じて、師は漢字や文法よりも詩心や文学に親しむ大事さを教えてくれたのだと思う。勉強の為でなくこの詩を好もしく思っていた私は珍しく高得点であった。

 それはさておき、北信では冬にはハコベも萌えないようだが、わが家などでは真冬日もへっちゃらで、ほんとうは寒さのため土いじりをサボっただけなのだが、家庭菜園は土が見えないほどハコベが萌えている。結果としての不耕起農法だが、ハコベのカーペットが冬の乾燥から土を守ってくれているのだろうか、それとも、土中の栄養を横取りされているのだろうか。写真はハコベ畑に紛れ込んだようなイタリアンパセリだがお判りいただけるだろうか。

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