2019年1月16日水曜日

まもなく1.17

 今年の新成人は阪神淡路大震災を全く知らない。
 1995年(平成7年)は24年も昔のこととなったから当然である。
 この24年間に、例えば国は、大阪府は、大阪市は、どれだけそれを学び対策を講じただろうか。と考えると社会の未来に自信を失いかねない。

 18世紀フランス王ルイ15世の愛人ポンパドゥール公爵夫人が「アプレ・モア・ル・デリュージュ(我が亡きあとに洪水よ来たれ)」と述べ、かのK・マルクスは資本論の中でこの言葉を引用し「これがすべての資本のスローガンである。それゆえ資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない」と述べたことを私は頭に思い浮かべている。

2018年台風24号の大阪
   2011年に3.11東北大震災があった。フクシマ原発事故は今も続いている。2016年には熊本地震があった。去年は北海道で大停電があり、大阪でも関空が水没し、湾岸施設が倒壊し、台風と大阪北部地震では甚大な被害があった。

 そのことに一番反省すべき人びとが賄賂と大嘘でオリンピックを招致し、大阪埋立地人工島でのカジノ万博に血道をあげている。

 彼らの呪文は同じである。我が亡きあとに洪水よ来たれ! 和語に訳せば、あとは野となれ山となれだろうか

 上町断層というのがある。豊中市から大阪市中心部を通って岸和田市まで大阪府の心臓部を貫くような約42㎞の活断層で、浅い震源で大きな被害が予想されている。
 また、東南海大地震は明日であっても不思議でないと発表されている。
 津波の被害は北部では淀川をさかのぼって北摂、北河内に及び、大阪市内は御堂筋以西、泉州は阪和線以西に及ぶとされている。

 防災とは命を守ることである。
 その第一歩はマルクスではないが庶民の力で「社会的強制」・・つまりは政治を革新することだと私は思っている。
 「想定外だった」という言い訳を何回聞けばいいというのか。

   疑わず地下街楽しむ吾のおり

0 件のコメント:

コメントを投稿