2019年1月7日月曜日

山海珍味

   お正月ぐらい贅沢をしても罰は当たらないだろう。といって、世間の標準からいうと質素なものである。それも、自分で買ったものでなくイタダキモノなのだから、何をかいわんやである。

 夫君の実家で元日を迎えた凜ちゃんファミリー(娘ファミリー)が3日に来てくれたが、その手土産が『鮒ずし』だった。
 私の見たところ安物ではなくちょっとしたものだった。

 事実、非常に美味しかった。(写真は一部)
 テレビのリポーターならさしずめ「あま~い!」だろうが、甘くなんかない。
 生臭くもないが、発酵臭と腐敗臭の違いが判らない子どもは吐き気を覚える。
 日頃「異論を認め合う」を信条としているが、この違いの判らない人とはあまり食談義をしたくない。
 お節の行事食としての満腹感とは別の質的満腹感を味わった。

 あまり親との会話が多い方ではなかった娘であるが、その娘夫婦が「土産はこれにしよう」と鮒ずしを選んだか!と、ある種の感慨が満ちてくる。
 子ども達(息子と娘)は確実に大人である。
 親としてこれ以上の幸せはない。

 鬼は節分のやいかがし(焼嗅)に退散するというから、お正月の鮒ずしには尻尾を巻くに違いない。新年は好い年になりそうだ。

   鬼よ来るな祝い膳には鮒の真子

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