2024年11月16日土曜日

万博アンバサダー

    大阪・関西万博アンバサダーである松本人志氏が自ら提訴した裁判を取り下げた。
 週刊文春側に「事実無根だ」と5億5千万円という莫大な損害賠償を求めてきた裁判であった。それを自分側から取り下げた。

 松本人志氏側のコメントは、
 「(前略)松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました。松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。尚、相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です(以降略)」というものだ。

 現役時代、法律に関わって仕事をし、その関係で訴訟にも「代理人」として参加した経験に基づくと、こういう文書(コメント)には何が書かれているかよりも「何が書かれていないか」が重要で、私は松本人志氏の全面的な負けだと考える。そう読めませんか。どこが「事実無根」だ。

 昨日は、玉木代表はそのままで相手の観光大使がクビになったことを「不公平だ」と書いたが、これまで多くの芸人がマスコミから追放された諸事実を思い起こすとき、松本氏が遠からず復帰しそうな風向きに違和感が積もる。もちろん、万博アンバサダーの肩書も残っている。念のためだが、万博アンバサダーは半ば公人の肩書だろう。
 メディアとプロダクションが癒着した結果の恐ろしさはジャニーズ問題でも明らかでなかったか。
 吉本興業はメディアどころか政界、行政とも結びついている。これは良くない。
 大きな声で言いたい。「ケジメをつけろ」。
 写真はネットに上がっていたものである。

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