2024年11月22日金曜日

ナンキンハゼ

    19日は今季一番の冷え込みだった。カラカラカラカラと枯れ葉が道路を舞う音も寒々しかった。
 歳が行くと街路樹の後始末もお手上げだ。

 街路樹というと、勢い環境に強い樹が選ばれるので周辺にはナンキンハゼがよく見かけられる。
 奈良公園でも、多くの樹木は若木のうちに鹿に食べられるので、馬酔木のような鹿が食べない毒のある樹が増えている。ナンキンハゼはその代表で、野鳥がふんをすることで増殖し、今では奈良公園の紅葉というとモミジではなくナンキンハゼの方が場所によっては主流となりつつあり、ナンキンハゼは駆除、伐採の対象となっている。
 そもそもの出どころは奈良公園周辺の道路の街路樹として人間が植えたものだから間の抜けた話ではある。

 そこでわが街の話だが、少し離れた幹線道路の街路樹がナンキンハゼで、昔はその紅葉が綺麗であった。
 しかし、その紅葉の美しさに増して「落ち葉がかなわん」という声が大きくなったのだろうと想像するが、近頃は紅葉や落葉が始まる前に見事に坊主にされている。
 何もかもが人間のエゴかもしれない。そういう時代になってきたのだ。

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