この本を手に取った思いの一つは、やはり「任那日本府」だ。ほんとうにそれは倭の属地(屯倉)、属国であったのか。
そして、倭はなぜ百済や新羅に調を要求し続けたのか。
さらには、朝鮮半島の前方後円墳の被葬者とその思想は何か。などなどだった。
こんなことを書くと「よく勉強されてますね」という社交辞令が聞こえてくるが、文字は頭の中を右から左へ通り過ぎただけである。
もう一つ、古代史とは関係ないが、生駒山には大規模な霊園墓地がいくつかあり、そこへ行くとひときわ目立つのが韓国人の方の立派なお墓である。そしてその墓石には、例えば単に「金某」というのでなく、本貫を冠して、例えば「金官金氏」「全州金氏」というように彫られているのを覚えていたからである。その金官=金海は『加耶/任那』の一部?である。
ちなみに韓国では2005年まで同姓同本(本貫)の婚姻は禁止されていた。2005年の民法改正で8親等以内の婚姻禁止と変更されている。これは余聞である。
それで結局「任那日本府、調、前方後円墳はどうなんだ」というのに興味のある方は読んでもらうしかない。単純には語れない。
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