2024年11月8日金曜日

井上ひさしのことば

    「こんな時代だからこそミニコミ紙の正月号は明るいものにしよう」と友人たちと語らった。
 さて、朝日新聞朝刊の題字の下は鷲田清一の「折々のことば」だが、ちょうど我々の話を聞いていたかのようなのが掲載された。

 6日「折々のことば」鷲田清一3256
 ■ 理屈でわかっているようなものを書くと、全然面白くありません。井上ひさし/
 練って練って、あれは駄目、これも駄目と、果てしなく試みてようやっと出てくるものだけを信じていると、遅筆で知られる作家は言う。どのような言葉だと、あの人、この人に届くかをていねいに考え抜いてはじめて、情感も一人ひとりに及ぶ。同じ顔がないように、同じことを言っても同じことは誰の心も打たない。『ふかいことをおもしろく』から。

 7日「折々のことば」鷲田清一3257
 ■ なぜなら、笑いとは、人間が作るしかないものだからです。井上ひさし/
 生きるということには、苦しみや悲しみ、恐怖や不安などがどれもこれも詰まっているが、笑いは入っていないと作家は言う。笑いは待っていても起こらない。笑いは人の内にはなく、誰かと分かちあって作るほかないもの。「人が行く悲しい運命を忘れさせるような、その瞬間だけでも抵抗出来るような」いい笑いをみなと作りあいたいと。『ふかいことをおもしろく』から。

 これから二つのニュースの正月号をつくることになる。
 作業は心身ともにしんどいが、過去の経験に安住せず常に新企画にチャレンジしたい。
 といいながら、いつもスベッているのだが。

2 件のコメント:

  1. 明るい紙面、大ィッ賛成!

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  2. 匿名さん、コメントへのご返事が遅れました。 この簡潔明瞭なコメントありがとうございます。 言うは易く・・・新しい試みはあちこちからお𠮟りを受けたりと大変ですが、このコメントには勇気をいただきました。ありがとうございました。

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