「どこへ初詣に行こうか」と妻と相談したとき、「大混雑している有名な神社は嫌やな、けど、あまりに閑散としている神社ももひとつやな」と意見が一致したが、客観的に見ると虫の良い意見かも知れない。
ことほど左様に、人間というやつは・・・と考えるときがある。
その前は、山梨県富士河口湖町で、コンビニ越しの富士山の撮影ができないように「目隠し幕」を設置したことも報じられた。
つい最近までは、コロナの影響で観光業が悲鳴を上げているという論調だったテレビも考えようによっては節操がない。
関空からの大きなカバンの観光客が通勤電車に乗っていて通勤客の乗り降りが困難だとか、大阪ミナミの大混雑を見てきた立場からすると当地の困惑も分からないわけではないが、昔JALパックと言われた時代に日本人ツアーがステテコ姿で飛行機に座っていたとか、世界の有名観光地の落ち着きを壊して歩いていたのは知らぬという風情で「外国人観光客は」と眉をひそめているのもどうか。
渦中から離れたところでモノを言うのも憚られるが、もう少し議論を重ねて大人の対応ができないものかとテレビを見ながら呟いている。答は単純ではない。
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