さて、考古学や古代史の中では瓦の紋様が大いに注目される。
同じ版型だとか、元の版型を加工したものだとか、別種だとか。それによって年代が特定されたり、施主が天皇家かあるいはどの豪族かなども解ってくる。
その軒瓦には「忍冬唐草紋」がよく出てくるが、その忍冬はこのスイカズラだと言われている。遠くペルシャあたりから来た紋様である。
唐草紋様といえばサザエさんに出てくる泥棒が大きな唐草紋様の風呂敷を背負っている。
「なぜ泥棒と言えば唐草紋様の風呂敷か?」というクイズがあったと妻が娘に話していた。
泥棒はタンスを一番下から順に上へ開けていくのが鉄則で、まず最初に開ける一番下には唐草紋様の風呂敷に包まれた着物があるのが常識で、その上に各種金品を入れて背負っていくのだと語っていた。
その真偽は知らないが、明治以降唐草紋様の風呂敷が大流行し、また風呂敷包みで物を持ち歩くのが普通であった頃の「一般常識」がサザエさんに反映しているのだろう。
唐草紋様は互いに繋がっていて切れ目(終わり)のない目出度い紋様である。
何となく分断と悪しき個人主義の現代、唐草紋様で「連帯」をアピールしてみようか。
にんどうからくさもん
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