2024年5月7日火曜日

どこか懐かしい

   『物語 江南の歴史』を読み終えた。「江」は「長江・揚子江」。
 
 中国の歴史というと北の中原を巡る攻防が多く、どちらかというと、さらに北や西の遊牧民族と漢民族の対立、あるいは遊牧民族が中原に覇を制して後自身が漢民族化していく歴史が多かったが、・・それはそれで面白かったが、・・今回、もうひとつ主流になり切れなかった江南の歴史も読んでみて面白かった。

 日本列島だって北から南までそれぞれ独特の文化があるが、中国のそれはやはり桁が違う。中国に限らず、それが大陸の国家なのだろう。

 個人の感想だが、中国の政治は北方、文化は南方。「南船北馬」は旅の話では終わらない。
 その南方、江南は日本と同じモンスーン気候の色合いが強いせいか、私にはどこか懐かしい香りがした。

 これまで、少しユーラシア大陸に注目して本を読んだりしてきたが、この読後、少しバランスを正しく振り戻せた感じがした。

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