2017年12月29日金曜日

おしり探偵のあらすじを読む

 「年長さん」である孫の夏ちゃんに贈ったクリスマスプレゼントは『おしりたんてい―かいとうVSたんてい』。
 夏ちゃんは食事そこのけで読みふけった。
 その内容を後日ネットで調べてみた。
 (プレゼントした本はラッピングのため読んでいない)

 ある朝、オオヤギ家執事のヤギスチャンが来ました。 
 怪盗Uからの予告状・・・”世にも美しいお宝《星空の輝き》を今夜 塔の鐘が鳴る12時に頂くよ 怪盗U” 
 怪盗Uは変装が得意な大泥棒・・
 星空の輝きはオオヤギ家に代々伝わる宝石の事で、夜空に輝く星ぼしをとじこめたような美しさ」
 崖の上にある古いお屋敷オオヤギ家に着きました。ご主人は「星空の輝きは金庫よりも信用できる場所にある」と言って部屋を出ました。 
 娘のホシヨさんがおしり探偵に事件の依頼を受けてありがとうと感謝していました。 
 応接間で、屋敷の住人は全部で5人。それしかいないのでしたらさすがの怪盗Uも変装で紛れ込むのは難しそうと会話をしている所に、ヤギスチャンが「ロビーに小包が置いてあり送り主は怪盗Uです」と慌てて来ました。 
 ”おしり探偵君へ
 名探偵の君が来てくれて嬉しいよ。12時までの退屈しのぎにプレゼントを用意した。急いで開けないとどうなるかな?ヒントは、はなだよ 怪盗U”

  ・・・・・・・・・、(探偵のクライマックスは内緒)
 「トレビア~ン」と怪盗Uは姿を現しました。 
 「盗みを楽しむ為に、エクセレントのゲームには少し毒が必要なのさ。うつくしいバラにトゲがあるように」の言い残し、外へ逃げて行きました。 
 怪盗Uが逃げた塔の頂上へ追うおしり探偵達。 
 そこには、怪盗Uがいてホシヨと星空の輝きを手にしていました。
  その時、12時の鐘が鳴り怪盗Uが気球を使い空へ逃げて行きます。
  誰も届かないぐらいの高さにいる怪盗Uにおしり探偵が薔薇のプレゼントを渡します。
  それは、咲きかけのバラに糸がついており、おしり探偵が糸を引くと、バラの中から絵が変わるほどにおならが仕込まれていました。
 次の日の帰り道に、バラが刺さったカードが落ちており
 ”おしり探偵君へ
 勝利の記念品、今回はお返しするよ。次は僕が必ず勝たせていただく。怪盗U”
  「フーム、怪盗U 手ごわい相手になりそうです」とおしり探偵は気を引き締め、ブラウンはバラの残り香を嗅いでしまいとんでもない表情になってしまいました。(おわり)

 ほんとうに夏ちゃんも含めて子どもは「おしり」や「うんこ」が大好きである。
 いやいや子どもだけではない。古典エッセイスト大塚ひかりさんに言わせると「古事記の生命力は性とうんこ」(別冊太陽「古事記」)というから日本人の特徴かもしれない?
 そういえば、島田雅彦著『深読み日本文学』(集英社インターナショナル文庫)では、第一章が「色好みの日本人」で・・日本文化の概念を決定づけた源氏物語・・から始まって、第二章で江戸文学・西鶴を見て、第五章では「エロス全開―スケベの栄光」では・・時勢に迎合しなかった谷崎文学・・に感心しているから結構的を射ているかも。

 その島田雅彦氏は「私たちはどこから来てどこへ向かうのか」・・の橋渡しをするのが学問であり文学で、昨今の政治家などのエセ文学的な「言葉の悪用」を批判するのが文学の本来の役割だと指摘している。
 おしりやおならやうんこから権力批判までつながる文学?は実に面白い。

2 件のコメント:

  1. 幼稚園児が「ウンコ、ウンコ」と連発するので先生が「きれいなお話をしましょうね!」と言うと「きれいなウンコ!」と叫んだという話や、うんこ漢字ドリルがベストセラーになったという話など小さい子どもはウンコが好き、多分大人の反応を見て楽しんでいるのだろうと思います。
     

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  2.  私は「うんこドリル」という発想に脱帽です。
     なんと柔軟で的を射たアイデアでしょう。
     「メッセージの伝え方」も奥が深いと思います。
     

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