手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が
河野裕子は2010年8月、この歌を最後にこの世を去った。最期の歌は重く悲しい。
それにバザーの古書であったため、闘病生活に触れる各所(歌)に先の持ち主の鉛筆の痕がある。その持ち主のことは何も知らないが、すがるようにこの本を読んだであろうことが伝わってくる。わかれは辛い。
そんな折、旧友のご夫君の訃報があった。決まり文句のあいさつはしたくないが、だからといって気持ちを伝える言葉は見つからない。そうして、結局決まり文句がよいというのも知恵かも知れない。これ以上のことは書けない。

まだ 隣の部屋から お~い!の声が、聞こえそうです。
返信削除温かい お言葉に感謝。
悲しいと叫ぶのよいのか、それでも人は歩いていくというのがよいのか、正解などわかりませんが、旧い友達はみんな首を垂れて祈っています。
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