私などが青年部の頃は先輩の多くが軍隊の経験があり、軍旗のイメージで組合旗(赤旗)を大事にされていた。
それが今では、より判りやすいからだろうか、色とりどりの幟(のぼり)が圧倒的で赤い組合旗は絶滅危惧種である。
と、自分の若い頃を振り返って一抹の寂しさを感じたが、これも合理的なものに取捨選択されていく社会の「進歩」かと理解しようと思う。
考えてみれば幟も旗も「流れ旗」「幡(ばん)」あたりがルーツだろうから、戦時の目印、軍の象徴の色合いの濃い軍旗よりも、荘厳のための装飾の色合いの強い幟の方であってもよいかと考えたりする。幡は飛鳥時代からある。
そんなことを言うと、「赤旗は階級的労働運動のシンボルでないか、パリ・コミューンの歴史を忘れたか」とのお叱りの声も聞こえそうだが、若い人は若い人のやり方で山に登るのだろう。それでいいのだと私は思う。
ちなみに、風林火山や桃太郎で馴染みの幟だが、これは極めて日本独特のものらしい。
縦書きの文化であることが大きな理由らしいが、といって中国には日本ほどの氾濫状態はないらしい。もちろん欧米には皆無に近いという。
そう考えると、日本文化を大事にする民主運動で幟の比重が圧倒的に高まり、反対に右翼の皆さんが旭日旗などを偏愛しているのも可笑しい。
メーデーに私は「パノプティコンを許さない」という名札をぶら下げて参加した。
このキャッチコピー、ご同輩はいないかと探してみたが見つからなかった。やく みつる さん、不発でした。ははは。
しかし明日は護憲の集会、めげずに再度ぶら下げよう。
憲法記念日未来も季語に残したし
現役の皆さんが楽しい団扇を作って参加していた。キャラクターが何故猫なのかよく判らなかったが「ダンドリ八分」でこれも良し。
返信削除何もダンドリせず持参もしていないOBが「近頃の労働組合」についてお説教しても説得力はない。ははは。「パノプティコン」でなくともよいからせめて名札ぐらい作っておいで。
相楽の地では「ハチマキ」が健在で、有休を取った若者も参加したそうです!(鶴さんのFBで)大阪の高齢パワー、明日も頑張りましょう。
返信削除イクジイの合間に「名札大判」4枚作りました。
返信削除私は、本文で『これも「進歩」だと理解しようと思う』と微妙な表現で書いたとおり、心の底では寂しがっている旧人類です。しかし、時代の変化を軽視して過去の栄光ばかりを語る老人も好きではありません。大阪のメーデー実行委員会は旧態依然の感じがします。全国民的運動を展望した大胆な試行錯誤が欲しいです。
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