美と醜は紙一重ということがよくあるが、エゴノキの花の香りも微妙だと思う。
多くの本には「エゴの花には芳香がある」と書かれているが、先日の記事のジャスミン同様、些か度が過ぎていると私は感じている。
しかし、熊蜂その他の昆虫が喜び勇んで寄ってきているから、よい言葉を選んで言えば「生命力を感じさせる匂い」とでもいおうか。
14日、母の日のプレゼントだと言って息子ファミリーが『ミホミュージアム』へ連れていってくれた。・・が、珍しく休館日だったので、信楽のドライブとなった。
信楽は文字どおりの高原だから、奈良市内ではすっかり終わっている藤も桐も満開で、山肌のあちこちを紫色で飾っていた。
つい先日は堺あたりでメジロの違法所持が摘発されたニュースがあったが、高原では「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」と激しく囀(さえず)っていた。
こういう広々とした自然の中で聴く囀りの方が素晴らしくないだろうかねえ。
介護やなんかで何年も遠出をしていなかったので、あちこちの高速道路が繋がっている状況に浦島太郎のような気持ちになった。
だから、道路を走っているというよりも、「時代」を追いかけて走ったような一日だった。
生き物の満ちる気配やエゴの花
来週は小満である。いのちが、しだいに満ち満ちていくころと言われている。
朝宮茶の地元で休憩し美味しいお茶をいただいていたら、次々に「新茶はありますか?」というお客さんが訪れていた。
返信削除「青柳」程度で「お茶のつもり」をしている身が少し恥ずかしかった。