昆虫博士・谷 幸三先生のfbで知って、20日に『奈良の自然・文化遺産連絡学習会 第1回 奈良公園のびっくりする自然』を受講した。
レジュメなしのパワポだったので、終始笑いっぱなしで感心しきりだったが、結局あまり覚えていない。しかし、何かの折にそのテーマにぶつかったときに思い出すときもあるだろう。
ただ私としては、自然の巨大さが印象に残り、単純に人間が「エコ(生態系)だ、生物多様性だ」というだけでは環境が維持されず、御蓋山や春日の奥山の原生林は自身の力で極相林に達しており、それも自然に崩壊していくらしいこと、その後、原生林らしい林になるのは2000年後らしいことなど、う~むと考えさせられる話もあった。
谷先生お定まりの、生産者、消費者、分解者というエコシステムの話でも、地球上で日本列島は例外的なくらい恵まれていることを教えられ、「食料なんか輸入すればよい」というTPP推進論者の思想の軽薄さを思い知らされた。
奈良公園の鹿は1300頭いるが、もし自然状態で考えれば適正規模は50頭らしい。さらに戦後は100頭もいなかったようなので近親交配の負の害もあるようだ。
ならば殺して頭数を管理するのが正しいのかといえば、世の中そんなに単純ではなかろう。
奈良県などが進める高級ホテル建設や自然破壊は言語道断だが、市民一人一人が専門家の知識も聞いて考える必要があるように思った。
奈良公園・吉城園のモリアオガエルも絶滅寸前を泣いている。
指染めてすかんぽ剥きし台所
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