2017年5月3日水曜日

本美之主(ホンビノス)が季語になる日

   これまで何回か書いてきたが、私は夏休みの頃にはほとんどバーベキューをせず、基本的には涼しい季節にそれを行う。
   GWは最早「涼しい季節」とはいえないかも知れないが、ハエやカがいないので特にお勧めの季節である。

 さて、手持ちの俳句の本にはバーベキューは出てこないが、ネットでは「夏の季語」として紹介されている。
 なので、立夏が5月5日だからアバウトで今を「夏だ!」と言ってもいいのだろうが、GWはきっちり晩春の季語なので、GW早々に実行したバーベキューはいったいどう詠んだらいいのだろう。

 そんなことに悩みながらGW早々に孫の夏ちゃんファミリーと我が家の庭でバーベキューを行ったのだが、それは予め予定していたものではなく、朝に日常の買い物をしていたら幾つかの海産物が目に入ったので、その場で「昼食はBBQだぞ」と携帯でメールをして突如実現したものだ。

 その目に入ったもののひとつはホンビノス(本美之主)貝だった。
 先日は貝類等が専門の岩崎先生の「生物多様性と固有種保護の話」を聞いたばかりなので気が引けなくもないが、この貝は1998年に東京湾で発見された貝である。1998年に大阪湾で発見と書かれている文もある。
 いずれにしても原産地は北米大陸で、タンカーのバラスト水に混じって侵入してきた有名な‟外来種”である。
 政府は、「外来種被害防止計画」も定めているが、ホンビノス貝は「侵略的外来種」ではなく、在来種と競合しない「共存的外来種」というカテゴリーに含まれているようだ。?????

 そんなことを以前にテレビで見ていたので、若干躊躇しながらもそれを購入した。
 大きさは6~8㎝で1個の値段は200円弱ぐらいだった。
 調理は網の上に乗せて、口が開いたら醤油を垂らすというだけの至ってシンプルなレシピだったが、結論は皆に大好評だった。

 今年、大阪湾の二枚貝には貝毒が非常に高まっていて、潮干狩りで獲ったアサリなどの貝は「持ち帰り禁止」(代わりの貝あり)らしい。
 なので皆さん、ここのところは難しいことは忘れて『安くて旨い』ホンビノスをご賞味あれ。
 「〇〇湾のアサリ」というのも稚貝はほとんどが中国産、韓国産らしいから、そのうちにホンビノスの方が国産貝の代表になって、やがて季語に載せられるのではなかろうか。ホンビノスは稚貝から東京湾で育っている。いったいどちらが国産に近いと思われる?

 今日は憲法の古稀。朝日新聞阪神支局で2人の記者が殺害されて30年である。
 治安維持法と重なる共謀罪法案や、教育勅語、銃剣道等々キナ臭い日々にこんなマヌケな記事を書いたが、この記事のような「平和」が孫子の代まで続きますように。

   晩春のバーベキューには本美之主

2 件のコメント:

  1.  ホンビノス貝を知らないので、ネットで調べてみると手のひらぐらいの大きな貝でビックリしました。貝毒は大丈夫ですか?今年もたくさんのイタドリやタケノコを採り春を満喫しました。イタドリ料理が千葉の幕張メッセで紹介されるなど全国的に有名になり、4月30日の高知の日曜市では午前9時には完売となったそうです。
     貝毒のニュースを聞いて、アサリ取りはやめにしましたが、「平和憲法」を守り続け「何でもない平和な時間」が長く続くことを切に願っています。

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  2.  イタドリなどのニュースありがとうございます。バラやん、ホンビノス恐るべしでしょ! よく似たものには伊勢、鳥羽の大アサリがありますが、私の独断ではホンビノスの方が美味いと思います。大アサリはラッコの餌が似合います。

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