2018年7月31日火曜日

住吉の夏越の祓

 夏越の祓というと水無月が圧倒的だが、大阪の夏祭りを締めくくる住吉大社の住吉祭は文月(七月)末で、夏越祓神事とも呼ばれ、大阪中の「お祓い」「お清め」といわれている。
 小さい頃、その神輿渡御の行先である堺の宿院頓宮近くに住んでいたので、この祭りには特別の郷愁がある。

 6月下旬のブログにも書いたが、夏越の祓では「茅の輪くぐり」がつきもので、通常「水無月の~夏越の祓・・」という和歌を詠んで茅の輪をくぐるものだが、ここ住吉では「住吉の夏越 の祓する人は千年 (ちとせ) のよはひのぶといふなり」となっている。


   先週から孫の凜ちゃんが熱を出し、昨日も一日中看護であったので記事はこれで置いておく。
 
 住吉祭とは関係ないがペアのタマムシの写真を貼付しておく。

2018年7月30日月曜日

テロップよりも蝉しぐれ

 嵐去りテロップよりも蝉しぐれ
   日曜日の朝、少し風が残っていたがクマゼミが一斉に鳴き出した。
 「通り過ぎたようやな」と妻が呟いた。
 暴風警報解除のテロップが流れたのはそれから1時間以上後のことだった。
 生き物の予知能力にはいつもながら感心する。
 蝉しぐれを信じて家の周りの落ち葉の掃除を始めた。

 生き物の予知能力と書いてはみたが、気象学の進歩も素晴らしい。
 小笠原沖の台風がぐるっと回って紀伊半島に上陸して、東から西にわが街上空を通過するなど半信半疑だったが、ほんとうに未経験のことに遭遇した。

 1970年代、私は東京大手町の旧内務省庁舎にあった全労働本部にいた。労働省別館、竹橋庁舎ですぐ隣が気象庁だった。ここには全気象本部があり、親しく付き合っていただいた。
 地震があると担当職員が椅子なりベッドから飛び起きて「これは震度〇〇」と発表していた時代である。

 先日、中央気象台初代台長何某のことをNHKで観た。
 軍部が天気予報を独占するのに科学者として身を挺して抵抗し、暗殺一歩手前であった。
 その天気予報も1941年真珠湾攻撃の日から敗戦まで報道管制が敷かれ、その間、台風を知らされなかった庶民の犠牲も多数発生した(1942年周防灘台風など)。

 秘密保護法ができてしまった。自民党の改憲案には緊急事態法(戒厳令)がある。首相と首相官邸の虚偽答弁や資料改竄は周知になっている。
 天気予報のなかった時代を復活させてはならない。

2018年7月29日日曜日

途上国並みの醜聞

 いわゆる三面記事は好きではないが、国会でも山本太郎議員が取り上げたにも拘らず、大手メディアは異常にシーンとしている。
 大手メディアが異常に無視する裏には真実があるものだ。
 1970年前後に大手メディアが異常に部落解放同盟の暴力と利権に目をつぶったときもそうだった。
 日刊ゲンダイ頑張れ!
 こんな人物を総理大臣にしていて良いのか。
 裏社会を利用した安倍晋三とその事務所。


























   ふたつ三つ並ぶ夕餉の万願寺

    この国を変えよう! 嘘つき総理を弾劾しよう!
 ろうそくデモのダンドリ君の写真を貼付。
   ろうそくは韓国から取り寄せられたもの。小さいキャンドルは百均で購入した。
 昨日の写真参照。
 

2018年7月28日土曜日

ろうそくデモ

 私が青年時代1970年代、アメリカでは黒人がバスに乗れなかったり座れなかったりしていた。韓国は軍事独裁政権であった。
 そのアメリカではアフリカ系の前大統領が誕生し、韓国では前大統領が弾劾されている。
 その間、日本の民主主義はどれだけ成長しただろうか。

 韓国で前大統領を弾劾したパワーは『ろうそくデモ』『キャンドル革命』などと呼ばれている。
 毎週、夜にろうそくを手に市民が集まった。終盤のそれは全国で230万人といわれている。
 問題は蝋燭を持っていたかどうかではない。
 諦めることなく毎週集まる。
 若い家族連れや高齢者や普通の市民が主人公だ。
 交通整理やゴミ対策なども自分たちでする。
 商店はトイレを開放したりして協力する。
 そんな市民運動が隣国で成果を上げているのを、日本のマスコミはほとんど軽く扱った。

 7月27日は朝鮮戦争休戦65年目の日だった。
 朝鮮戦争は丸3年間で500万人の死者、1000万人の離散家族を産み出した。
 日本は戦争特需で復興経済の土台を作り、後の自衛隊、安保体制の基礎を作った。
 掃海の面では実際の戦争行為そのものにも参加した。

 その半島で、これからも紆余曲折はあろうが、南北板門店宣言が発表され、米朝会談が実現し、朝鮮戦争の終結や半島の非核化が日程に上っている。
 東アジアで最も危険な勢力は安倍政権といえるだろう。
 東アジアの平和創造の主人公にと声を上げたいものである。

   ということで、大阪靭公園のキャンドル集会に行ってきた。
 みんな先約があるとかで3名の参加になったが、日本の民主運動の当面の最大課題は市民と野党の共闘だと考えているから、それなりに満足して帰ってきた。

 手に持っているキャンドル(ろうそく)は韓国で使われていたそのもの。
 胸のランタンは百均で調達した。
 PEACEの人文字がどうなったかは今日は判らないが、わかり次第追記する。

   追記 毎日新聞です。

2018年7月27日金曜日

構造色

   たまたま点けたテレビで教えてもらったが、玉虫の翅の色は構造色というらしい。
 その特徴は、翅自体には特段の色はなく、非常に薄い膜が何層にも重なっていて、その微妙な光の反射であの「玉虫色」が生じているという。(注:玉虫の構造色はこういうことらしいが、構造色というものには多くのパターンがある)
 つまり、翅そのものには色はないから死亡しても退色したりしない・・・故に、玉虫厨子がある。
 例示すれば、CDやシャボン玉が虹色に見えるのと同じ理屈だという。

 写真のとおり、それは翅だけでなく胴も同じように光っている。

   炎昼の窓の外を飛び回っているのを見ていると楽しいが、クリオネみたいに飛び回るこの小さい昆虫を撮影するのは非常に難しい。
   ようやく撮れた写真なので、相当ボケているのは許していただこう。
   秋の田圃や果樹園にCDがぶら提げられたりする。鳥が嫌うから=鳥よけといわれている。
   しかし、鳥の中にも綺麗な構造色はいっぱいいるから、ほんとうに鳥は構造色が嫌いなのだろうか。
 それとも、人が動いているように錯覚するのだろうか。
 本にはいろいろ書かれているが、実際のところは判らない。

55㎜だとこの点がタマムシ
   上の3枚の写真は300㎜の望遠で撮影した上にトリミングで拡大した。
 ちなみに、55㎜の標準(広角ではない)で撮影したなら、左のとおり矢印の先の点である。

朝告げるクマゼミたちの正確さ

2018年7月26日木曜日

足りないのは誰か

 24日朝日朝刊は『通常国会 記者が振り返る』という記者座談会なる記事を書いた。
 「与党は議論に立ち入らなかった」「野党は質問力が足りなかった」的な、あまりにも”おきまりの”朝日的な記事だった。
 
 八つ当たりする気持ちはさらさらないが、私は、足らなかったのはマスコミのジャーナリズムではないかと考えている。
 第一に、国会の数の横暴を許した根源は昨年の総選挙にある。
 ここ数年の安倍政治の問答無用の数々を論じるのでなく、野党共闘を破壊した小池百合子、前原誠司、玉木らの希望の党の伸長こそが焦点の如く選挙報道を繰り返し、結局、与党の度重なる民主主義蹂躙を許した一端はマスコミにあると思う。

 第二に、特に安倍政権になってから強まった新聞やテレビに対する露骨な攻撃に身をひそめ、それどころか、世の常識でいえば”収賄”に触れるような権力者の酒席に侍り、結局社会の木鐸としての立場を投げ捨てたのはマスコミ自身であった。

 総理大臣が国会で嘘を言う、政府委員(官僚)がそれに合わせて嘘を言う、公文書さえ偽造する。それに対して与野党の間に立って”中立”的に報道するなどあり得なかったはずである。

   そんなことをいろいろ考えていた頃、NHK(関西熱視線)がカジノについて誠にへんちくりんな報道をした。
 写真上の円グラフを見ると、「無回答」と「どちらともいえない」が半数いて、あとの半数で「賛成」「反対」を論じているように見える。
 しかし、「反対42%」が「どちらとも34%」よりも小さくなっている。ええっ!

普通に作れば下の円のようにならないか。

 大NHK(BK)が円グラフを分度器と三角定規で作っているのだろうか。
 私ごときの人間でも、円グラフはエクセルやワードで簡単に作る。
 だから、まさか!とは思うが、どう考えても「凡ミス」とは考えづらい???
 高度な操作を加えないとしようとしてもできない円グラフである。怪!
 一番好意的に「忖度」すれば「反対」と「どちらとも」の文字の貼り付けを逆にしたのだろうが、普通ははっきりとした意見を対比するために下の写真のように作るものだろう。

 NHKは森友でスクープをした大阪の記者を報道から全く異なる部署に配置転換した。
 まさか猛暑対策で怪談話を報じたのでもないだろうが。へんちくりんな話だ。

 なお、記者座談会の記事に戻ると、「森友・加計問題の追及で気を吐いた野党は共産党だった。独自に文書を入手して政府を攻め立てた」とあるのは余りに当然の評価だろう。
 そのときメディアはどう論陣を張ったのかの反省をしてほしい。

   真夏日や血圧だけは好レベル
 体調は全般にしんどいが、降圧剤を服用しているとはいうものの、高温の日々の血圧は好レベル。そりゃあ血管も膨張します。

2018年7月25日水曜日

夏バテと少しだけ愉快な話

   連日体温以上の気温が続いているので少々夏バテ気味である。私の場合はまず腸にきてグタっとなる。
 で、家に引きこもっている。
 クーラーをかけて団扇で扇いでじっと耐えている。
 この団扇はそんな祖父ちゃんに力をくれる。
 団扇の裏側はもちろん『祓』である。(6月30日の記事参照)

 祓から話を飛ばすと、専門が神道、陰陽道、地理風水、古代史という戸矢学氏の本の中に、クスッと笑いたくなる指摘があった。

 崇神天皇の御代、宮中に祀られていた二神(天神(あまつかみ※)・天照(あまてらす)大神と、地祇(くにつかみ※)・倭の大国魂(おおくにたま)神)を天皇は畏れて宮の外に出した。
 天照大神は最終的に伊勢神宮に、大国魂神は大和坐大国魂(やまとにいますおおくにたま)神社(現大和(おおやまと)神社)に祀られた。
 で、時代は下るが、大和神社の神は戦艦大和の艦内にも祀られたが、戦艦はその役割を果たせず沈没した。
 本来の活躍を期待するならば、オオクニタマ神という地祇(くにつかみ)ではなく、スサノオ神などの天神(あまつかみ)を奉斎すべきであった・・・・・。(引用おわり)

 どうです。クスッと笑いませんでしたか。
 ※の地祇というのは元々日本列島のあちこちにいた人々の神々のこと。天神というのは地祇を征服(侵略)してきた天皇一族の神々。
 なお、本全体は緻密な構成であった。これはほんの脱線部分であるので念の為。
 国譲りをした地祇(くにつかみ)バンザイ!

   孫の顔貼った団扇の軽さかな

2018年7月24日火曜日

エナガに学ぶ

 このテーマはだいぶ減ってきたが、22日付け『朝日俳壇』高山れおな選にこういうのが載っていた。
   しゃぼん玉ひらがなだけのしゃざいぶん(新居浜市)上田由岐子
 聞くのも嫌な虐待死が題材だった。

   近頃朝夕にエナガの大群がやってくる。
 ただ1秒たりとも静かにしておらず、電線や木の枝を飛び回り、体を動かしている。
 体長14㎝、体重5.5g~9.5g、キクイタダキに次いで日本で2番目に小さい鳥である。
 この鳥の巣を実際には見たことはないが、本によると、巣にいる雛に、つがい(親)以外の鳥もエサを与え、子育てに参加することがあるという。

   弱い小さな鳥だから、忙しなく集団で行動し、子育ても集団で大切にするようだ。
 正確には「することもある」らしく、エナガの社会が高度福祉国家であるわけではないらしいが、それにしても本能レベルであったとしても種の保存のために凄いことをしている。

 スィースィースィースィーとけっこうウルサイが、可愛い小鳥である。
 以前に書いたが、シャワーで水撒きをしていると水浴のように飛び込んでくるときがある。

 名前の由来は、神社等の手水場の柄の長い杓子で、体の割に尾が長いから柄長という。

   もぎたてる熱きトマトの旨さ哉

2018年7月23日月曜日

康宗憲(カンジョンホン)氏の話を聞く

 1951年生れの在日韓国人2世。日本語しか話せない2世の学生に「国籍条項」が立ちはだかり、それならとソウル大学医学部に進学するも、朴正熙(パクチョンヒ)の非常戒厳令を批判する民主運動に参加し、「北朝鮮のスパイ」という冤罪で逮捕、拷問、死刑判決。

   日本からの救出運動もあり、13年の獄中生活を経て1988年に仮釈放、1989年帰日。
 50歳から大学院受験再スタートし、現在、大阪大学、同志社大学で非常勤講師。
 なお、2015年韓国大法院で無罪確定。
 その朝鮮半島の平和を語る言葉は優しい。

 22日に氏の『北東アジアの平和構築に向けて―朝鮮半島の非核平和と日本』という講演を聞いた。
 トランプ大統領や文在寅(ムン・ジェイン)大統領についても、非常に冷静でリアルな分析・評価だ。
 そして、それでも『板門店宣言』『米朝共同声明』を支持し、関係国が誠実に履行するよう市民が後押しをする重要性が述べられた。2時間に及ぶ講演の内容は到底ブログでは記載できない。

 韓国の民主化運動を「拝聴」しているだけで私たちはいいのだろうか。
 日本でキャンドル行動を拡げる必要がありはしないか。ずしんと考え込まされた真夏の半日だった。

2018年7月22日日曜日

勇気ある18人

 少し紋切型の話をすると日本の労働組合のナショナルセンターのうちの大きな二つは連合と全労連で、連合は昔の同盟と総評の中の大企業労組が中心で、中学校の教科書風に言えば御用組合が多く事実、原発を推進する勢力もパワーとしては少なくない。
 一方全労連は、主に元総評の中の民主的労働組合が多い。

 国家公務員の労働組合は主に省庁別に組織されており、多くは国公連合や国公労連に加盟している。
 多数は国公労連に結集し全労連に加盟しているが、少数は国公連合を通じて連合に加盟している。ここには省庁の中のいわゆる第二組合も参加している。
 全財務労働組合は国公労働運動の中では少数派である国公連合を通じて連合に加盟している労働組合である。以上が前説(まえせつ)であるが、そういう全財務労働組合の中において民主的で闘う労働組合のために努力を傾注してきた人々も少なくないことを忘れないでおきたい。前説おわり。

   7月19日、『財務局職場OB有志』18名が名を名乗って『森友疑惑、公文書改ざん糾弾!
・国民本位の財務局職場の再建を!(アピール)』を発表し、麻生財務相と近畿財務局長に送付した。
 18名はいずれも地方財務局で国有財産鑑定官等の職歴を持ち、全財務労働組合の本部や地方の役員経験を持っている。

 アピールでは、森友事件が、現場の生々しい声をもって首相と首相夫人が関与したために起こった事件であることを告発し、現役の職員に対して、「全体の奉仕者」として公平・公正・中立で民主的な財務行政のため努力するとともに、国民・市民と連帯して闘う労働組合の強化を訴えている。

 前説を思い起こせば、この18人の勇気には頭が下がる。
 そして、分野は違えど同じ公務労働のOBとして連帯のエールを送りたい。特に、官邸、財務相、本省幹部の圧力によって自ら命を絶った職員の『公務災害認定』には支援を惜しまないつもりだ。
 重ねていうが、公務労働とその労働組合運動OBの良識に敬意を表したい。
 18名ではないが、国公労働運動のOBたちがもっと発言・発信すれば未来が開ける気がするのだが。
 

2018年7月21日土曜日

キリギリスの威厳

   先日大阪からの帰宅途中にキリギリスがいたので手で捕った。数日、虫籠に胡瓜を入れて飼っておいた。
 残念ながら♀らしく鳴いてくれないので、孫の夏ちゃんのところに持っていっても「いらん」と言われてしまった。

 凜ちゃんのところには妻が持っていったが「テレビに夢中で見向きもしなかった」と言って帰ってきた。

   昔昆虫少年の祖父ちゃんは少し寂しいが、「凜ちゃんの虫捕りデビューはこれからや」と自分自身を慰めた。

 キリギリスは並みのバッタよりもどこかに威厳と根性がある。
 事実、私も妻も指先を噛まれた。
 大したものではないので、指を噛んできたその根性が可愛いと喜んでいる。

 義母のホームにも妻が持って行ったが母は興味を示さなかったらしい。
 スタッフが何?何?と興味を示したが、男女のスタッフの何人もがキリギリスというとへ~っという感じだったという。
 虫を飼って愛でるという日本文化は昆虫以前に絶滅しているようだ。

 鳴かないキリギリスは魅力が半減だが、それでもわが家に夏を運び込んでくれた。
 夫婦で写真を撮って遊んでから庭に逃がした。

   灼熱を上乗せをするきりぎりす

2018年7月20日金曜日

茗荷の子

 茗荷畑(植木鉢)が満開だ。
   ほんとうは花が咲く一歩手前で摘んで食べるのが良いのだが、風情があるので放っておいてある。
 冷奴にしても何にしても茗荷を添えて食べると夏~~!という感じがする。

 不思議なことにこの香りを蚊も好きなようで、茗荷畑には蚊が多い。
 それだけは鬱陶しい。

   忘れてしまいたいことが多いので河島英五は酒を飲んだが、私は茗荷を食べることにする。

 少々夏バテ気味である。



 ステテコに夏の香涼し茗荷の子

2018年7月19日木曜日

鈴愛

 朝ドラ主人公の名前は鈴愛と書いて「すずめ」という。
 前振りはただそれだけである。
 夏は餌が豊富にあるので野鳥の餌台(バードテーブル)は置かないが、冬に置いた餌台にはスズメがたくさんやってきた。
 「いったい何匹いるでしょう」というクイズになりそうなくらいの写真をブログにあげたところ、友人のMさんから水彩画にしたいと話があり、その後「ご馳走の争奪戦?可愛いです(^_^)v。」というコメント付きでその作品が送信されてきた。
 写真とはまた違った味があり、腹の底から感心している。


   ここ数日は毎日のようにイソヒヨドリが庭にやってくる。
 さえずりでもなく地鳴きでもなくカクカクカクカクとくちばしで音をたてている。求愛なのか親が子に何かを教えているのか・・・そんなような気がする。

 人間は溽暑にヘロヘロだが野鳥は夏も元気である。
 私も若い頃はそうだった。
 もう何年も潮の香を嗅いでいない。

   潮の香とポンポン船の日々恋し

2018年7月18日水曜日

経済の愛国主義

 若い頃夢見た未来社会は、労働生産性が上がると賃金が上がり労働時間が短縮され、人々は人生を充実させることができるだろうというものだった。

 実際、トヨタ自動車の三月期決算は、子会社も含めて連結内部留保は約20兆円となった。
 20兆円といってもイメージが具体化できなければ、毎日1000万円ずつ使っていくと、使い切るのに5480年かかる額であるから、縄文時代から使い始めてようやく最近使い終わる計算になる。

 この内部留保を賃上げに回して正社員の雇用を増やすならトヨタの車はもっと売れるようになるに違いない。ベンツやBMWかも知れないが、まあここはトヨタの高級車にしておこう。

 同じようなことは政府の財政政策でも言える気がする。
 法人税の減税をやめて社会保障の財源に回せば、国民の将来不安が取り除かれる。
 そういう人がトヨタの車を買うかもしれない。こういうのを経済の好循環と言うのだろう。
 こういう主張をほんとうの「愛国主義」というのではないだろうか。
 以前にFBで感心した何方かの指摘の受け売りだが、納得している。


米民主党オカシオコルテス氏
   結局、今風の言い方をすれば「格差の是正」だろう。
 日本の安倍晋三右翼政治を見ていると未来が暗く見えがちだが、少し目を世界に広げると、昨年「予想外に?」躍進したイギリス労働党コービン党首はMr.マルキシストと呼ばれ社会主義者を名乗っている。
 先日アメリカニューヨーク州第14選挙区で行われた民主党の予備選挙では、社会主義者バニー・サンダース派の28歳の女性オカシオコルテス氏が現職を破っている。
 未来社会は決して見捨てたものではない。

2018年7月17日火曜日

たぎつ

   万葉学者の上野誠先生の本によると、万葉言葉の「たぎつ」とは水が激流となって流れることをいう・・とあり、そういうところには神の力が顕れるので天皇は離宮を建てたと解説している。(吉野の宮滝?)
 この万葉言葉は99%死語になっているが「お湯が煮えたぎる」の「たぎる」に「化石的に残存」しているとも・・・。

撮影は田中龍作氏
マスコミはこのように「やってる感」を広報した
   目の前の温度計が37℃を指している部屋でこの記事を書いている上に、政府がお膳立てした広報記事を振りまくマスコミに、腹の中まで煮えたぎっている。

 例の安倍首相の被災地訪問記事である。
   悲惨な現地は避け、
   比較的余裕のある避難所を選定し、
 直前にエアコンが設置され、
 大勢のスタッフが事前に乗り込み、
 体育館の舞台上に報道陣を囲い込み、その目の前で選挙ポスターよろしく映像を撮らせたという。
 日常用語ではこういうのを「ヤラセ」という。
 フリージャーナリスト田中龍作氏が潜入してそういう事実を告発している。

   と、怒ってばかりだと健康に良くないので、孫の凜ちゃんの写真で団扇を作った。
 自分の顔の団扇に不思議そうな顔の凜ちゃんである。
 心の中だけ涼しくなった。

   水撒きを待ってましたと鳥の来て
 野鳥もヘロヘロなのだろう。私がシャワーのように樹々に水を掛けるとイソヒヨドリ等の野鳥が「待ってました」とばかりに飛び込んでくる。

2018年7月16日月曜日

6年越しの答 なら町の地蔵盆

   2012年7月26日に『なら町の地蔵盆』というのをこのブログに書き、「新暦7月にお盆だという東京風には今も馴染めない」し、同様に「なら町の地蔵盆も7月であるのはどうも・・・」という気持ちで文章を綴ったが、6年越しでその答えを聴く機会が突然やってきた。

 教えていただいた奈良大学史学科村上紀夫准教授によると、京都の地蔵盆の史料では、1655年没の鈴木正三の『反古集』や、1674年の『山城四季物語』、1676年の黒川道祐『日次紀事』等に「近頃始まった」旨見られるとおり、近世の「無仏世界※の地蔵信仰」が広まった京都で、町という共同体が地蔵信仰を担って定着していった。(※釈迦が入滅してから弥勒菩薩(みろくぼさつ)が出現するまでの世界。この間は地蔵菩薩が衆生を救うという)
 熊野比丘尼の絵解きなども大いにこの地蔵信仰を広めた。
 そして旧暦7月(新暦8月)のお盆の行事と絡んで旧暦7月(新暦8月)の地蔵菩薩の縁日24日に行われるようになり、滋賀、大阪、兵庫、福井に広がった。(近畿以外にはほとんどない)

 それに対して奈良(なら町や奈良市周辺)では、『大乗院寺社雑事記』に「毎月24日に地蔵法楽・地蔵講」とあり、興福寺大乗院門跡尋尊が1472年からなら町周辺の地蔵尊の霊験を書き留め、1478年には福智院地蔵堂修理のための勧進聖(善久をリーダーとする6人)を仰せつけ、その勧進聖が6万躰のお札を配って歩いた。特に福智院の地蔵について「此地蔵の腹内に春日大明神御作の地蔵奉納之云々」と、春日社、興福寺あげての布教が進んだ。時代的にも起源も京とは別に・・・
 そのうちに「毎月24日」が整理され、江戸時代には旧暦6月(新暦7月)が主たる地蔵法楽となった。

 以上のとおり、6年前に私が類推した「明治の旧暦から新暦への切り替え時になら町が新暦に乗った」ものではなく、元々ルーツの異なるなら町の地蔵盆はそもそも旧暦6月の行事だったのだ。
 その後の府県を超えた交流の中で、行事の形態はお互いに影響し合ってよく似たものになっていったが、重ねて言うが、京の町衆の行事と、奈良興福寺・春日社主導の行事は別物であったのだ。

 以上、全くもって現代社会の諸問題とはほとんど関係のない話であるが、6年間引っかかっていた小骨が取れたような気分になっている。

   宿題の憂鬱提げて地蔵盆
 8月24日の地蔵盆は夏休み最終盤の楽しい行事だが、夏休みの終了を告げる予鈴でもあった。

2018年7月15日日曜日

人差し指が親指に勝った

 伊藤千尋著『9条を活かす日本』という本の感想を、日本共産党大阪府委員会中村 正男副委員長がFBに載せていた。

  (中村)「人差し指が親指に勝った」――韓国の話です
 ある会議でSNSが話題になり、「韓国では、『人差し指が親指に勝った』という話がある」と、実は最近読んだ伊藤千尋『9条を活かす日本――15%が社会を変える』からの受け売りを話しました。
 ▼スマホの使い方です。若者は親指でササっと操作するが年配者は人差し指でチョンチョンと入力する。
 ▼ソウル市庁舎前のキャンドル集会(毎土曜日で最高170万人!)でも、その力になったのがインターネット。群衆の写真が発信され、「自分も参加しよう」と次々と増えていく。
 ▼そして選挙の際に若者と年配者のどちらがスマホで多く発信したかを調べると年配者が優っていたそうです。そこで「人差し指が親指に勝った」という話に。
 ▼「メディアが発信してくれない」ではなく、「自分らでメディアを動かそう」と。
 ▼伊藤さんは、日本の年配者もすぐに契約をと語る。使い方は若者に教わればいい。それで世代間交流もできると。これからという方の背中を押しましょう。(引用おわり)

 非常に教訓的な話だが、この話を一番聞いてほしい人々はFBなど読んでいない。ああ。


   私の住んでいる町はイオンのショッピングモールのすぐ隣に結構大きな近商ストアが潰れずに残っている。高齢者は近商ストアの規模が使い勝手が良いと好評だ。棲み分けだ。
 そこへ行ったとき、私より高齢の婦人が「ラインを始めたという連絡があった」という話を楽しく立ち話していた。へえ~ラインを?!と心の中で驚いたが、半分は納得した。

 というのも、妻もラインを始めており、無料でメールや通話を楽しんでいる。
 立ち上げは息子や娘が先生だったが、スタンプや面白い写真などは孫の夏ちゃんが先生である。スマホを持っていない夏ちゃんが何故知っているのかは謎である。
 で、妻の学んだことを私が伝達研修よろしく教えてもらっている。
 写真は「面白写真」だが、私も夏ちゃんの指導で一瞬にしてこれを作ることができた。
 妻が人差し指でSNSを活用する日も遠くないことだろう。
 世の人差し指、ガンバレ! でも、一番読んでほしい”人差し指”はこの文を読むこともない。
 オールドリベラリスト どうする。

   こうするねん孫に従うスマホかな

2018年7月14日土曜日

焼きが回った

   毎日のように出入りしている掃き出し窓(庭への出入口)すぐ横のガーデンストッカー(小さな物入)の奥に知らないうちにアシナガ蜂が巣を作っていた。
 そういえばよく蜂が飛んでいたが「巣作り候補地を探しているのか」と気に留めていなかった。
 それが私がストッカーを少し動かしたものだから蜂が飛び出してきて、そして前触れなく私の首を刺した。

 犯人特定のため後で写真を撮ったが、セグロアシナガバチのようだ(キアシ・・かも知れないが不知)。
 スズメバチの仲間であり、日本のアシナガバチの中では最大で、攻撃性がやや強いとある。毒性と痛みはスズメバチよりも強かったりするので注意ともある。

 この種の蜂には若い頃などに何度も刺されたことがあり、一時は腕がパンパンに張れたこともあったから、アナフラキシーショックを少し心配したが、幸いに重症ではなさそうだ。

   結果として巣も捨ててしまったが、こちらが蜂に向かっているのでもないのに刺されたのが少々ショックだった。昔昆虫少年も焼きが回ったものである。

 冒頭に書いたとおり、日頃から庭に出入りしていた場所である。孫たちも同様だ。そう考えると、孫たちでなく私で良かった。大難小難大難小難。

 アシナガバチは家屋周辺によく巣をつくる。
 人間にとっての害虫を食べるのでその面では益虫でもある。
 とはいっても自然は自然。共存共栄は言うほどは易くないと思いっきり知らされた。
 義母はこの幼虫を指でつまんでおやつみたいに食べたという。首を刺された後ではそんな気は起らなかった。

   きりぎりす昔どおりの歌い方

2018年7月13日金曜日

奈良時代の女性

 先日、小笠原好彦先生から主として考古学から見た「奈良時代の宮廷と女性官人の活動」という講義を受けた。
 律令制度のお手本の(唐ほか歴代)中国では後宮(こうきゅう)は宦官(かんがん)が取り仕切っていて、女性官人は官位さえ授けられなかった。
 それに対して日本(奈良時代)では宦官という制度を採り入れなかっただけでなく、畿内の5位以上の官人の娘や妹が女嬬(にょじゅう)、地方郡司の娘や妹が采女(うねめ)として女性がその職に就き、橘三千代の娘で藤原房前の室となった無漏女王(むろのひめみこ)などは従3位にも昇格した。普通に通勤して働いていたようだ。

 勉強不足の私などは、後宮というと徳川幕府の大奥のイメージだったが、詔勅(しょうちょく)等は、後宮の内侍司(ないしのつかさ)が中務省の男性官人とすり合わせて作成し、完成したなら各省に徹底(宣伝)したのは内侍司の女嬬100人であった。

   近頃、天皇退位問題などでは「伝統」の名の下に大手を振って「男尊女卑」が首相はじめ右寄りの人々から語られるし、シングルマザーの貧困など賃金や雇用制度の不均衡はいっこうに放置されたままだが、ほんとうの日本の歴史・伝統を見れば、この逞しさをこそ誇るべきではないだろうか。

 ところで、奈良公園を歩いていると修学旅行生と思われる集団とよくすれ違う。
 そして、奈良県に「熱中症の警報」が発令されている炎天下、ベストを着用した女子高校生の集団が汗だくだった。
 先生も生徒も「おかしい」と考えないのだろうか。
 真綿にくるまれたファシズムを想起してしまう。
 奈良時代人の意識は低く現代人の意識は高いなどというのも正確ではない。

 写真は国宝「平城宮木簡第1号」。孝謙太上天皇の女官「竹波命婦(つくばのみょうぶ)」が大膳職(だいぜんしき)に食材を要求している。竹波=筑波の采女で、命婦とは5位以上の女官のこと。

   空調の母は聖母月知らず

2018年7月12日木曜日

亡国の内閣

 オウム死刑囚の死刑執行や地震や豪雨のニュースを見て、平成7年の地下鉄サリン事件や阪神大震災をフラッシュバックのように思い出す。
 阪神大震災では今から考えると無茶を重ねて出勤すると、私の職業生活では未経験の出来事が次から次へと発生し、東京とも勿論兵庫とも連絡が取れない中で業務に没頭した。
 その日は給与支払い日であったから、その部署の職員も必死に対応した。
 しがない地方のノンキャリアだが皆んな真面目に献身した。

熊本日日新聞
   さて23年後の7月である。
 7月4日14時、台風でもないのに気象庁が東京と大阪で異例の記者会見で注意喚起。
 20時には大阪兵庫など3府県20万人に避難勧告。
 そのとき安倍総理、翌日の死刑執行を指示した法相、防衛相、復興相ら自民党約50人が宴会を行い楽し気にSNSにアップした。

 その後各地に大雨特別警報や避難勧告が発令。
 7月6日深夜には死者、行方不明者多数を含む被害のニュースが報じられた。
 7月7日10時、大雨に関する閣僚会議が開かれるも、12時前に総理は私邸に帰宅。午後は来客なし。
 7月8日8時、気象庁異例の記者会見から66時間後、政府はようやく災害対策本部を設置。総理は9時から20分間出席。
 7月9日、野党5党が災害対応最優先を総理に申し入れるも与党は拒否。
 7月10日には国会でカジノ法案審議を強行。土砂災害の担当大臣である国土交通相が張り付く事態。

 この内閣の危機管理能力はゼロである。何が国を守る!だ。
 23年前、しがない職員は寝食を忘れて取り組んだぞ。情けない。
 公明党の国土交通相も、仮に与党からの要請があったとしても「今は災害対応を優先させてくれ」というのが人の道、仏の道ではないのか。

   炎昼を知らず幼児入院す