2018年7月12日木曜日

亡国の内閣

 オウム死刑囚の死刑執行や地震や豪雨のニュースを見て、平成7年の地下鉄サリン事件や阪神大震災をフラッシュバックのように思い出す。
 阪神大震災では今から考えると無茶を重ねて出勤すると、私の職業生活では未経験の出来事が次から次へと発生し、東京とも勿論兵庫とも連絡が取れない中で業務に没頭した。
 その日は給与支払い日であったから、その部署の職員も必死に対応した。
 しがない地方のノンキャリアだが皆んな真面目に献身した。

熊本日日新聞
   さて23年後の7月である。
 7月4日14時、台風でもないのに気象庁が東京と大阪で異例の記者会見で注意喚起。
 20時には大阪兵庫など3府県20万人に避難勧告。
 そのとき安倍総理、翌日の死刑執行を指示した法相、防衛相、復興相ら自民党約50人が宴会を行い楽し気にSNSにアップした。

 その後各地に大雨特別警報や避難勧告が発令。
 7月6日深夜には死者、行方不明者多数を含む被害のニュースが報じられた。
 7月7日10時、大雨に関する閣僚会議が開かれるも、12時前に総理は私邸に帰宅。午後は来客なし。
 7月8日8時、気象庁異例の記者会見から66時間後、政府はようやく災害対策本部を設置。総理は9時から20分間出席。
 7月9日、野党5党が災害対応最優先を総理に申し入れるも与党は拒否。
 7月10日には国会でカジノ法案審議を強行。土砂災害の担当大臣である国土交通相が張り付く事態。

 この内閣の危機管理能力はゼロである。何が国を守る!だ。
 23年前、しがない職員は寝食を忘れて取り組んだぞ。情けない。
 公明党の国土交通相も、仮に与党からの要請があったとしても「今は災害対応を優先させてくれ」というのが人の道、仏の道ではないのか。

   炎昼を知らず幼児入院す

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