2018年7月31日火曜日

住吉の夏越の祓

 夏越の祓というと水無月が圧倒的だが、大阪の夏祭りを締めくくる住吉大社の住吉祭は文月(七月)末で、夏越祓神事とも呼ばれ、大阪中の「お祓い」「お清め」といわれている。
 小さい頃、その神輿渡御の行先である堺の宿院頓宮近くに住んでいたので、この祭りには特別の郷愁がある。

 6月下旬のブログにも書いたが、夏越の祓では「茅の輪くぐり」がつきもので、通常「水無月の~夏越の祓・・」という和歌を詠んで茅の輪をくぐるものだが、ここ住吉では「住吉の夏越 の祓する人は千年 (ちとせ) のよはひのぶといふなり」となっている。


   先週から孫の凜ちゃんが熱を出し、昨日も一日中看護であったので記事はこれで置いておく。
 
 住吉祭とは関係ないがペアのタマムシの写真を貼付しておく。

3 件のコメント:

  1.  雑誌「上方」に堺の夜市の事が書かれていて、その中で「昔の五月晦日(つごもり)という日、元来五月という月は、支那でも日本でも病気月として最も畏れられていたもので節句を中心とする凡ての行事は悪疫豫防の行事である。毎日のように降りつづく雨のためにすべての物が黴つき人間の身体までも蝕まれるように思われ何より恐ろしいものは雨期であった。だからこの時期を無事に越すことを願った。その恐ろしい五月の雨期が無事に越せて六月の晦日を迎えようというその晩に此の夜市が災厄を流す住吉大社の大祓の寶宮と一緒に行われるのである。」とありました。
     凛ちゃんの熱も夏越の祓とともに退散するよう(阿倍野の堀越神社の清めの塩に)祈っています。

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  2.  ご教示ありがとうございました。
     夏越の祓は一般には1年の前半を祓い清め、年末には後半の半年を祓い清めると言われ、それを新暦(太陽暦)で行っているところが大半です。
     しかし、梅雨との兼ね合いで考えると仙台の七夕祭りのように陰暦もしくは月遅れの「水無月」=7月末の夏越の祓の方が正当というか古式なのですね。
     そういえば、法華寺や東大寺の茅の輪くぐりは新暦の7月中下旬です。
     新暦への切り替え時、多くの人々は無茶苦茶悩んだことでしょう。
     勉強になりました。

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  3.  旧暦・新暦のことで言いますと、今日の『潮流』の書き出し、「きょうは旧暦の八朔です」と書くのは如何なものでしょう。「旧暦風に言えば八朔です」あたりが適当な気がします。
     そもそも今日の月齢は19日でもちろん朔ではありません。旧暦の八朔は今年は9月10日です。
     堺の開口神社(あぐちじんじゃ・大寺さん)の八朔祭も今では旧暦ではありませんが、ほゞ旧暦の八朔に近い9月中旬に行われます。(私の小さい頃は確か旧暦の八朔に行われていたと思います)

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