2025年8月29日金曜日

テルアビブで35万人

    トランプやプーチンのニュースを見たり、内外の排外主義政党の伸長などを見ていると「歴史だとか人類は退化するのか」と気が滅入るが、それは限られた窓口からニュースを見ているからかもしれない。
 そんな折、しんぶん赤旗がイスラエルで大規模な反政府の集会が行われたことを報じていた。一般紙やテレビなどが報じないので、参考のために以下にしんぶん赤旗の記事(要旨)を紹介する。
 
    【カイロ=米沢博史】イスラエルの商都テルアビブ中心部にある人質広場で26日夜、人質の即時解放と戦争の終結を求める集会が開かれ、主催団体の「人質・行方不明者家族会」によると35万人以上が参加しました。
 閣議でガザ市制圧計画が議論されるこの日を家族会は「全国闘争の日」と位置づけ、午前7時から全国各地の交差点で抗議を始め、デモ、集会、座り込みなど多様な行動が終日、展開されました。
 米国が5月に提示し、イスラエルが7月初めにいったん受け入れた停戦案とほぼ同じ内容に、今月に入って仲介国とハマスが合意。しかし、イスラエルがこれを無視していることに国民の間に強い反発が広がっています。
 家族会は声明で「35万人超が集まったことは明確なメッセージだ。政府は提示された停戦案に署名しなければならない。国全体が戦争の終結と人質の帰還を求めている」と強調しました。
 自身は人質から解放されたものの、夫がなお拘束中のシェロン・クニオさんは集会で「娘たちが毎晩『お父さんは帰ってくるの?』と聞きます。目の前に、米国が支持し、ハマスも合意した停戦案があり、国民も同じ声をあげています。私たちはあきらめません」と訴えました。 
 ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生存者コレット・アビタルさんは午前に行われた対話企画で「50年後、人々は『なぜ行動しなかったのか』と問うでしょう。今こそこの悪夢を終わらせる時です」と語りました。
 イスラエル紙エルサレム・ポストは同日、世論調査を発表。国民の73・8%が「人質返還と戦争終結の合意」を支持し、戦闘継続を望むのは26・2%にとどまりました。政権与党リクード支持者の半数以上も合意を支持しています

(写真)26日、イスラエル・テルアビブの人質広場で行われた35万人の抗議集会(アミル・ゴールドスタイン氏提供)

3 件のコメント:

  1. 本当に日本のマスメディアは駄目になっていますね。こういうイスラエルの動きは詳細に伝えるべきなのに、ほとんど報道されないですね。くだらないトランプの動きは詳細に伝えるのに、平和を求めるこのような重大なことに沈黙しているのではお話にならないです。また、デマで善良な方を死に追い込むようなN党の不法不当な攻撃に対して、マスメディアはもっと批判のキャンペーンを張らなければ存在意義はないですね。

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  2. 弁英さん、おっしゃる通りです。マスメディアは自壊に向かっています。ただ残念なことは、しんぶん赤旗もオールドメディアだとの誤解も打ち破れていません。なのでSNSでも赤旗の魅力を語ろうと思う今日この頃です。

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  3. 弁英さん、勇気あるコメントさすがです。
    ひげ親父

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