2025年8月12日火曜日

団扇菓子売り切れ

    8月10日付の朝日歌壇にこうあった・・
 茄子に「び」をつけて言ふ日のわが心いささか西にかたよりてあり(東金市)山本寒苦
 東金市は千葉県だから、関西出身の作者が周囲で普通に「茄子」「茄子」というのに心の中で「なすび やないかい」と西(広く関西)での思い出を語ったのだと思う。その気持ちが「夕日」が「かたよる」夕暮れのこころと重なってもいるようだ。(知らんけど!)
 私もズーっと昔に千葉県に住んだことがあるが、サツマイモのことを「川越芋」というのに面食らったことがあった。
 こんな時代になっても西と東はけっこう遠い。

 さて、日頃一番利用している買い物先は全国規模のスーパーだから、例えばお盆の干菓子は7月初めから売っている。上の話でいえば「お盆は8月やないかい」といったところだ。
 おがら(麻がら)など7月から買っておいても支障はないが、どうも7月にお盆の用意という気にはならない。
 そうして、いよいよ8月になると、孫たちと食べようと思っていた「うちわ菓子」が売り切れになっていた。
 (親鸞聖人の教えには種々のお盆行事はないのだが、そのことは別にして)
 あのなんともバカバカしいほどにふわふわの小さい団扇の菓子。ないとなるといささか寂しい。

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