なんということはない、鰻とキュウリの酢の物である「うざく」の「う」=鰻が「鱧の皮」と入れ替わったものであるが、「うざく」の鰻や「蛸きゅう」の蛸がけっこう主張するのに対して鱧の皮は一歩引いているところがよい。関西の夏はやはり「はものかわ」である。
それにこの食材、「食材を作るために作った」ものではなく、かまぼこの製造過程で出てきた「余りもの」というのも如何にも大阪らしい。 ケチではなく「始末」の思想である。
写真の「はものかわ」は写真用に小さく盛りつけたが、実際にはこれの4倍ほどの「はものかわ」を酢の物、一品として戴いた。
かまぼこ作りは年中しているしそのための鱧も年中あるものだが、やはり「はものかわ」は夏の夕飯がぴったりくる。甘酢か、すし酢あるいはこの頃は「かんたん酢」だけで十分だ。あとはお好みで。
2022年6月10日『歳時記食堂』にも少し書いている。
https://yamashirokihachi.blogspot.com/2022/06/blog-post_10.html

この時期になると母が良く作っていました。夫に貧乏くさいと言われましたが夫のいない時にの時に作っていました。最近鱧の皮は見当たらなくなりました。どちらで手に入れられました?
返信削除デパ地下やイオン、近商などの魚売場にあります。 記事にも書きましたが始末の思想とケチは違いますね。また、食文化と値段も関係ないと思い食べています。ふふふふ
返信削除