「巨大地震注意」が発令された。マグニチュード(M)7以上の地震の後、1週間以内のM8級以上の地震が起きることのあることは概ね理解されている。 単純に言えば先の地震でズレた歪みがその周辺に影響するであろうことはそうであろう。だがそれがM8級以上の巨大地震として影響するかどうかは別問題で、そのことの計算というか予測は現代科学ではできていない。
なので結局、1904年から2014年までの1437事例中6事例あったので「注意しろ」ということである。「6/1437」を多いと思うかどうかは微妙であるが、お盆休みの海水浴場を立入禁止にするのは何かニュース(広報)のための「見せしめ」のような気がしないことはない。
漁業従事者や漁村に危険はないのか。何よりも数百年に1回の危険を防ごうというのがほんとうなら、先ず第一に海べりに立つ原発を止めるべきだろう。
写真は8月11日にネットからダウンロードした大阪市のハザードマップの一部で、標題は「南海トラフ巨大地震の津波浸水想定」である。
大阪市の西半分は浸水するが、海に突き出た北から舞洲、夢洲、咲洲は大丈夫らしい。夢洲が万博会場、カジノ会場である。
ほんとうだろうか。こんなことをしているから「巨大地震注意」の本気度が疑われる。
先日来、ちょうど中公新書・伊藤孝著『日本列島はすごい』を読んだところだ。
多くは書けないが、日本列島は世界中でも稀な土地らしい。直ぐ西の半島や大陸とも大きく異なり、世界中の島国とも大きく異なる。
地震、火山、台風などは恐ろしいものだが豊かさの素でもある。
タイトルの「すごい」という言葉は、辞典では「ぞっとするほど恐ろしいさま」ともあり、一面的な誉め言葉ではないという。
0 件のコメント:
コメントを投稿