2024年8月5日月曜日

八月や

    八月や六日九日十五日 

   「核兵器を持つことによって戦争を抑止できる」というのが核抑止力論だが、ロシアもイスラエルも「俺たちはいつでも使えるんだぞ」と戦争の道具(威嚇)に使っている。
 この現実は核抑止力論が「マボロシー」でしかないことを証明している。
 そうして、最もリアルな脅威はというと『何かの行き違い』で「相手が発射した」という誤解から使用されることではないだろうか。その先の核戦争に勝者はない。
 明日八月六日はヒロシマ被爆の日。何でもよいからヒロシマ、ナガサキに関する本を読み返す日にしたい。

 さて、後輩たちに聞くと、労働組合未加入者が増えている。それは町内会やPTAなどを見ていても察しが付く。これまでの常識・・いつまでもあると思うな!である。
 だから「語り継ぐ」ことがほんとうに大事になっている。その方法は何でもよいから、高齢者は行動しなければならない。「語り継ぐことが大切だ」という言葉を何回繰り返しても、実際に語らなければ何の役にも立たない。

 次に、原発は負の核兵器だということも強調したい。
 ロシアはザポリージャ原発を攻撃した。ウクライナがホンキで反撃(攻防)すればフクシマの何十倍もの過酷事故となる可能性があった。
 だからウクライナはこの重要施設をあっさりとロシアに明け渡した。
 原発は原子炉が破壊されなくても、送電や給水システムが止まると核兵器並みの事故になる。原発が狙われると核兵器の威嚇と同じ意味を持つ。
 日本列島は、全世界の陸地面積の約0.3%だが、そこに世界中の約10%の原発が林立している。
 そこの指導者が台湾有事だとか敵基地先制攻撃だとか叫んでいる。マボロシーだ。
 2024年8月・・・6日9日15日。ほんとうに議論し各自が意見を発しなければならない。

 日露戦争のとき、現実から程遠い戦況報道で「勝った勝ったまた勝った」とした結果、ポーツマス条約の現実性が理解できない民衆が日比谷焼き討ち事件となりその後の政治を結局戦争へと縛っていったが、反中、反韓などを煽って自民党の多数派になった面々が、今さら平和外交など語れなくなっている今日の状況は共通していないか。
 都知事選の石丸現象などを見ると、それは単なる危惧ではないように思う。

 八月や六日九日十五日。コメント歓迎。

1 件のコメント:

  1.  『八月や六日九日十五日』は、個人の俳句というよりも詠み人知らずのような普遍性がある。
     わずか十七文字だから追悼の句とも詠めるし、朝ドラではないが戦後民主主義の土台と詠むこともできる。

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