2020年3月8日日曜日

ミモザの日

 樹木に対して申し訳ないことをした記憶がいくつかある。
 ひとつは、家(建物)のすぐそばにケヤキを植えたが、何年か経って大木になってその根が建物の土台を持ち上げないかと怖くなって伐採したことである。
 少し離れたお家の庭にも立派なケヤキがあったが、昨秋、横を通ったらバッサリと伐られていた。その気持ち、わかるわかる。

   同じように私が伐採したのはミモザだった。
 シャンソンのような風情を夢見て庭に植えたのだが、これも予想以上に大木になってしまった。
 そして、なまじ樹形を整えようと剪定すると枝先が枯れたりして、なかなか我儘な樹であった。これも大木を伐採した。
 どちらも「生き物」と考えると、人間(私)の勝手で殺してしまったことになる。

 その代わり、ケヤキはわが家の前の街路樹を楽しんでいる。ミモザは反対側の隣家の庭のそれを楽しんでいる。

 ところで3月8日は国連が定めた国際女性デーである。昔は国際婦人デーと言っていた。
 沿革は、190438日、ニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行い、これを受けてドイツの社会主義者クララ・ツエトキンが、1910年にコペンハーゲンで行われた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことに始まる。
 そして国連は1975年(国際婦人年)の38日以来この日を「国際女性デー」と定め、女性の平等な社会参加の機会を整備するよう加盟国に呼び掛けている。

 なお、イタリアではこの日を「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とし、男性が日ごろの感謝を込めて、母親や妻や会社の同僚などにミモザを贈るという。このことから3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれている。

 ただミモザの満開は杉の花粉の「非常に多い」時期と重なるので、ミモザにとってはとんだトバッチリだろうがわが家ではイメージが悪く、妻に贈っても喜ばれないのは間違いない。
 ミモザはシャンソンの世界で楽しむに限る。

   ミモザ咲きパリジャンは花粉症知るや

2 件のコメント:

  1.  以前、私のブログ(2017年4月)で紹介した「ミモザの群生」が今年はずいぶんと縮小している様で、この遊休地もいずれマンションが建つのではと思います。
     今朝も新型コロナの感染情報が流れていますが昨日訪れた黒門市場は閑散としていました。いつ終息するのか不安ですが抵抗力をつけることに専念しています。

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  2.  ひげ親父さんのブログを読み返しました。時のたつのが早いと思いました。

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