2020年1月31日金曜日

コロナウイルスの対抗策


 労働災害防止のための理論の一つにハインリッヒの法則というものがあることはこれまでも書いてきた。
 おさらいしておくと、一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)があるとされる理論というか経験則である。
 だから、重大災害の防止のためには、事故や災害の発生が予測されたヒヤリ・ハットの段階で対処していくことが何よりも必要だとされている。

 この法則を安易に他の分野にも当てはめるのは当を得ないかもしれないが、少なくない他の分野でも肝に銘じておいて損はない考えだと私は思っている。

 だから1月18日段階で中国当局が新型コロナウイルスの患者が45人発生し内2人が死亡したと発表したときに、「そんなはずはない」と私は家族たちに注意を喚起した。絶対に600人以上発生しているはずだと。不幸にしてその危惧は的中した。

 都合の悪い情報を過小評価する心理学上の偏見を正常性バイアスというが、中国当局も安倍政権もそういう意味では失格だと私は思っている。

 昨日の記事の繰り返しになるが、マスクと手洗いでは感染は防げない。
 一番有効な対策は免疫力の低下をきたさないことである。
 早期に休んで、暖かい部屋で楽しく本を読んだりテレビを見たりするのが一番の対抗策である。

1 件のコメント:

  1.  井上伸氏のFBから転載「新型新型コロナウイルスによる新型肺炎が問題になっていますが、これに対処する日本の国立感染症研究所の人員(国家公務員)は米国の42分の1、予算は米国の1077分の1と脆弱です。しかも日本政府は「国家公務員を削減」する必要があるとして人員も予算も毎年のように削減しています」(転載おわり)・・・気がついた時は遅いという時代が来そうな気がしてなりません。

    返信削除