2020年1月17日金曜日

あれから四半世紀

   1995年(平成7)1月17日から四半世紀が経過した。その後2011年(平成23)の3月11日も経験したのに、この国と自治体の防災行政はどれほど拡充されたというのだろう。
 近畿圏でいえば東南海地震が明日起こっても不思議でないと言われている。
 阪神大震災と東日本大震災が束になった災害が想定されているにも拘わらずだ。

 よく「語り継ぐ」というようなフレーズを聞くが、未来に向かって具体的に対策が講じられてこその「語り継ぎ」ではないだろうか。
 大阪湾の舞洲で万博を開催するなど、それって狂気の沙汰では・・と思うのは心配性ですか。

 正常性バイアスということが指摘されている。認知バイアスの一種で、社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語。自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人間の特性のこと。 
 自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」「恒常性バイアス」とも言うとある。
 意識の遅れ・・それもある。しかし一番の原因は政治の歪みではないだろうか。

 先日テレビで加藤諦三氏が現代社会(主に政治状況)を「退化」「幼児化」と分析していることが紹介されていた。
 政治の言葉では判り辛いが、「〇〇ファースト」はわがまま、EU離脱は理想放棄、移民難民の排斥は異なるものへの恐怖、軍拡競争は優位意識、フェイクニュースや暴言は反応欲求、それぞれの表れで、そういう「幼児化」は不安意識の表れだと。

 「いまだけ、ここだけ、私だけ」「国の将来の心配などしない、遠い国や地域の国民の悲鳴など聞かない、困っている人のことなど考えない」という政治とそれを許している民度の幼児化だと。

 でも「幼児化」を肯定するかしないかに拘わらず、大災害はやってくるし、犠牲者は発生する。
 高浜町の元助役の原発利権といい、自民党や維新の議員のカジノ汚職といい、政治の退化・幼児化を推進しているこういう政治勢力を一掃して、じみであっても国民の命と安全、社会のセーフティーネットに努力する政府をつくることが喫緊の課題ではないだろうか。

 もう一つ、昨年は大水害があった。ダムの新規建設に賛成か反対かは別にして現実にダムがある。
 ならば、100年に1回あるかないかという大雨特別警報でどうして事前にダムの水を放出しておいてピーク時に備えなかったのか。
 大臣は公明党で、支持団体たる宗教組織の指示がなければ思考も決断もできない政党であることが明らかになった。支持団体の指示より目前の危機にどうして対応しなかった。

 何でもかんでも与党(と「ゆ」党)の責任にする気はないが、この国は根本を変えなければ命さえ危険な領域に達している。
 予算の哲学を変えるだけで世の中は変わるだろう。
 欠陥商品と言われているF35ステレス戦闘機を追加105機で計147機購入するという内閣。約6兆2000億円をはじめ予算はある。政府をかえれば社会は変わる。

   漢字一字には収まらぬ一一七

2 件のコメント:

  1. おっしゃるとおり。まったく同感です。国も地方も、そこに暮らす人々も、みな疲弊しています。かつてない危機感が増すばかりです。政治とは何のためにあるのか。私心なく国民のために働く誠実な真の政治家が今ほど求められているときはない。しかし残念ながら多くの国民は生きるのに精一杯、日々の真実を伝えないメディア情報に流されてしまっている。出来ることを頑張らねばと思いつつも、いつまで健康に生きられるかとの不安が頭をよぎってしまいます。

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  2.  ケンタさんコメントありがとうございます。思い起こすと1年前にはケンタさんからコメントをいただけることはありませんでした。フェースブックなどSNSで語り合うこともありませんでした。つまり、先の寿命の心配など横においておいて、私たちも確実に成長というか進歩していることに自信を持ちたいと思います。
     117に関わって言うと、「語り継がなければ」とか「発信しなければ」という言葉をよく聞きますが、不言実行、まずは行動しなければむなしいです。
     日本共産党が全国大会中ですが、「SNSも頑張ろう」と発言している新聞を読んで、「よし、少し挑戦だ」と思わないなら寂しいですね。
     これからも新しい世界に挑戦しましょう。

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