2020年1月3日金曜日

期待どおりの新春対談

   年頭のご挨拶的な文章は普通はたいして面白くもないものだが、4年前の中野晃一さんvs志位和夫さんの新春対談は刺激的で面白いものだった。
 なので、少し前から予告されていた再び両氏による元日の新春対談を赤ペン片手に何回も読んでみた。
 
 志位 「リスペクト」という言葉ももともと4年前の対談で中野さんが、メッセージの伝え方というお話をされたなかで語られたものでしたね。「メッセージを伝えるためには、相手をリスペクトして、相手の立場を尊重してこそメッセージが伝わっていく」と。とってもいいお話だなと思って、私たち心がけているつもりなんですけれども。(笑い)」・・との部分にも赤線を引いた。

 ニュースを季節ごとに出すとすると、受け取る方は「年に4回程度か」と思われるものでも、出す方は一号出してやれやれと思う間もなく次号の構想作業ということになる。ただし、一番苦労を掛けているのは私ではなく最終編集長U氏である。
 そういうニュースを3本も4本も持つと、「原稿はパスする」という通告などを受けるとがっかりしてしまうが仕方がない。わかってくれる日も来るだろう。それはさておき・・

 そんなもので、新春対談は私自身の頭の整理というだけでなく、ニュース発行や記事執筆に大いに参考になる。
 今春号でいえば、ポジティブに希望を意識的に提示する大切さという指摘も心に残った。追及と同時に未来を語ること。ほんとうにそう思う。
 さらに、立憲主義の回復、格差是正、多様性の尊重、・・ニュースでもそういう基調を押さえて編集したいものだ。
 
 いろんな教訓的な示唆があるがその紹介は割愛して、対談が最後に、創造的な活動を始めている若い人たちの声に耳を傾けるところから始まるという話で閉じられているのも良かった。心しなければ。

   年頭に思うメッセージの伝え方

3 件のコメント:



  1.  2016年の新春対談の「メッセージの伝え方」の中野晃一氏の発言(要旨)は次のようなものだった。
     「シールズ」のみなさんは、どういう理念にするのか非常に議論するのですが、そのあとに、ではどうやってビジュアル化するのか、どうやってメッセージを伝えるのかということを、理念や声明をつくるのと同じぐらいの時間をかけて、徹夜作業並みのことをやるのです。

     私自身も「立憲デモクラシーの会」であるとか「学者の会」とかにかかわって、声明をつくろうとガヤガヤやってできたが、じゃあ記者会見だといって、その見せ方については何も考えていないわけです。おそらく自分たちは正しいメッセージをもっているから、それは伝わるだろうという、ある種のおごりもあるんだと思います。それにたいして、彼らは、自分たちの声なんて聞いてくれるのだろうかというところから出発して、どう伝えるかを考えている。

     われわれ大学の教員と共産党というのは似ていて、同じようにうっとうしいように思われている(笑い)。常に正しい答えを知っていて説教しているようなところが、たぶんあるんだと思うんですね。そういう意味では、自戒も込めて申し上げているんですけども、いかに見られているのか、どのように受け止められているのか、どうすると伝えたい相手に対してよりリスペクトがこもった、メッセージの伝え方ができるのか、というようなことについて、共産党のみなさんにもぜひ取り組んでいただきたい。(以上)

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  2. 新春対談で印象に残ったことは、
    1 多様性の中の統一、頭の中では理解しているつもりでも、実際に直面した場合には難しいだろうなと思ってしまいます。
    2 若者の声に耳を傾けるところから始まる。
    若者の心に響く語りかけ、追及と同時に未来を語ることの大切さ。気候変動に伴う世界の青年の動き、香港青年の動き、大学入試に伴う日本の青年の動き、未来は明るいと感じさせてくれる。
    ひとつ星のメッセージの伝え方、考えすぎると原稿が書けなくなります。下手は下手なりに気持ちで書くことにします。

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  3.  ユニティー・イン・ダイバーシティー(多様性の中の統一)という言葉ぐらいは覚えなければと思いました。
     一年の計は正月から、ケンタさんのコメントの早さには敬服です。今年もよろしくお願いいたします。

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