2020年1月20日月曜日

俳句の入門書ではない

 私は俳句については「ど素人」である。ただ丁度1年前ビギナーズラックで赤旗に投稿したのが掲載されたというだけの人間だ。
 しかし皆でミニコミ紙を作っていると、どうも「近頃の政治は・・」というような記事が多くなり、潤いというか文化というか、その種の香りが乏しく、「埋め草」に使えそうな一句ぐらいは自分で捻ってみたいものだと、独断と偏見で数を打っている。

 何年か前、私が家にいると、友人たちが居酒屋のようなところから電話をかけてきて、「これから毎月句会をすることに決めたから参加するように」と宣った。これには、どうせ酔いが醒めたら萎む話だろうと放っておいたらほんとうに萎んでしまった。

 以上が経過と現状だが、私だっていい加減歳をとった。いつまでも「できたらいいな」だけでは『口だけ番長』みたいになってしまう。
 そんなことで来る節分会では飲み会だけでなく句会もするぞ!と宣言した。
 宣言したからには率先して投句もして少しぐらいは話に入れるようにもなりたい。
 プレバトは観ているが、正直に言って夏井先生の添削と解説を聞いてもすんなり理解できないことも多い。

   ということで本屋で見つけたのが長嶋有著『俳句は入門できる』(朝日新書)で、予想どおりというか、予想以上に「変わった」本だった。題名からしてへんてこである。
 十分理解できていないところがあるが、著者は「結社」はつくらず、「同人」でつくったがそれも止めたようだし、ただし、ただあちこちに投句しているだけでは俳句の面白みはわからないと言い、自費出版はせず売れる句集しか作らないと言い、ネット上で多数が参加する試合形式の句会を試みているらしい。

 私は日曜朝のNHK俳句で顔を見ていたから、それこそオーソドックスな俳人だと思っていたが、相当「変な立ち位置」の人のようだ。
 別に「俳句のコツ」のようなものは全く得られなかったが、「自由に俳句を遊ぶスピリッツ」のようなものは伝わってきた。

   指先に白き息朝のポスティング

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