2020年1月25日土曜日

暦の復習

   24日のテレビで若い女性が「あれれ、もしかして今日は節分?」という疑問を口にしたが、この人の頭の中の誤解がよくわかる。
 要するに明日25日が旧正月だとすれば今日は大晦日ということになり、旧大晦日イコール節分ではないのかという誤解であろう。

 日本では旧大晦日の行事の多くが節分の行事に移ったから、旧大晦日→節分、∴(よって)今日は節分?と混乱したのだ。
 もちろんこれは誤りで、旧暦の大晦日や元日と節分は一致しない。旧暦は太陰太陽暦つまり月の満ち欠けが重要な要素だが、節分は100%太陽暦に基づいて決まっている。立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至であり、さらに細分されたものは、小寒、大寒、立春、雨水、啓蟄、春分などとなる。

 元来は立春、立夏、立秋、立冬の前日をいずれも節分と言ったが、今では普通には立春の前日を指して言っている。
 ただ地球の公転周期(1年)は365.25…日であることなどから毎年同じ日にちとは限らない。
 重ねて言うが「旧暦では立春が正月元日」というのも誤りであるが、そういう文章を目にすることも少なくない。

 旧正月が中国では春節、ベトナムではテトで、その他少なくない東アジア等の国々でも祝日になっている。
 私的には自分の青春時代と重なるため、春節よりもテトの方をすぐに思い浮かべる。ベトナム戦争の1968年テト攻勢というのがあり、民族解放闘争の勝利を予感させた。

 旧正月も含め旧暦(太陰暦)の各月の朔日(ついたち)は当然必ず朔(さく)=新月である。
 そして月の周期は29.53・・日だから、小の月(29日)と大の月(30日)が少し不規則に出現して、太陽の周期との整合性は閏月で調整される。
 日本などでは、先にあげた二十四節気の雨水の直前の朔=新月の日が旧正月元日とされている。
 このため東アジアの国々どおしの旧正月は1日前後異なる場合があり、極端な場合は30日ズレることもある。
 日本でも「年内立春」と言って、まだ(旧)正月が来ていないのに立春が来ることもある。(大寒、立春、雨水・・だから)

 なぜこんな記事を書いたかといえば、私自身何となく頭の中でこんがらがることがあるので、頭の整理のために書いてみた。
 世界中の古代の暦は基本的に太陰太陽暦だが、考えれば非常に複雑で、中国でもエジプトでもそして世界の各地でも、その時代時代にすごい天文学者がいたものだと感心しながらこの記事を書いた。 

1 件のコメント:

  1.  「旧暦では立春が正月」という誤った文章をしばしば見受けます。正しくは「雨水を含む月が正月(1月)で、ですから雨水の直前の朔が元日」です。
     今日は旧暦の元日です。

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