2019年8月3日土曜日

居酒屋にて

 「あんな訳の分からんN国党が1議席で、比較的まともな社民党も同じ1議席というのは恐ろしい現象やね。やっぱりSNSの時代か」と、ガラケーさえ家に置いたまま持ち歩きもしない I さんがため息をついた。

 小なりと言えども老舗の政党で、テレビにも常に席が用意されていた社民党である。
 私はそれに加えて「政策から言っても実績から言っても抜群の共産党も比例では4議席だから『リアルな現実を分析して対応が必要やね」とそれに答えた。選挙活動の反省は多面的かつ多角的にする必要があるが「どんな逆風にも負けない地力をつけよう。読者を増やそう」という言葉に逃げてはいけないと思う。

 もちろん、我がご同輩にはSNSと無縁の方々も少なくなく、そこはアナログ・ハンドメイドのニュースと送付状(お手紙)で訴えるとして、「比例7人」と少し視野を広げて考えればSNSは避けて通れないと私は考える。
 少なくとも、私の意見に対する異論も含めて、率直に議論もしないようでは埒が明かない。

 私は、小泉、維新、N国の、フェイクまがいのワンイシューを真似ようなどとは全く思っていない。
 しかし、まったくもって無視しえない大きな競技場で現実に試合が進んでいるのに、そこに参加しようとしない姿勢がいいとは絶対に思わない。

 チラシも入らないマンションで、新聞もとっていない若者が大量に生まれている。ニュースに限ればテレビのニュースさえ見ず、情報源はスマホの向こうという現実がある。(スマホはだいたい開けた途端にニュースが出てくるものだ)
 何回も言うが、選挙活動は多面的なものだから単純化するつもりはないが、N国現象の対局には山本太郎のれいわ現象も生まれている。れいわ2議席は健闘を称えたい。
 そこを直視すれば、SNSの土俵に参加しないというのは、はっきり言えば、「この歳になってそんな新しいことに挑戦するのはじゃまくさい」という怠け者の言い訳以外の何ものでもないと私は思う。(厳しい言葉であるがあえて言う)

 興味と挑戦を放棄したとき、人は老人になるのだと思う。
 熱量と本気度、そのエネルギーの源泉の一つは・・・・、夏よ、明日に続く・・・。

   猛暑日や売り切れている鱧の皮

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